犬と過ごすお正月で危険なこと
1.アルコール(お酒)の誤飲
犬と過ごすお正月で危険なことは、犬が誤ってアルコールを飲んでしまうことです。
普段はお酒を飲むことのない飼い主も、お正月だから少しだけ…と飲むことがあるのではないでしょうか。家族や親戚の集まりの場に愛犬も同席し、宴会が開かれることもあるのではないでしょうか。
いつもと違う雰囲気と、見たことも嗅いだことも飲んだこともないお酒に興味を持った犬が誤って飲んでしまうようなことが起きる場合も。
犬の体には、アルコールを分解するための機能(酵素)がありません。アルコールを誤って飲んでしまった時、全く分解されることなく、有害な物質であるにもかかわらず排泄ができず蓄積してしまいます。
一般的に『犬の体重1kgに対して、110ml以上のアルコールを摂取すると死に至る危険性が高まる』とされています。
我が家のポメラニアンが3㎏ですから、お酒を330ml飲むと致死量に達するという計算です。かなりの量ですので、犬がそれだけの量を飲むとは考えにくいですが、個人差がありますので少しなら大丈夫ということはありません。十分な注意が必要です。
2.残飯や生ゴミの誤飲誤食
犬と過ごすお正月で危険なことは、犬が残飯や生ごみを誤飲誤食してしまうことです。
犬には残飯も生ゴミも食べ物に感じられてしまいます。汚い・食べ残し・腐っているなどの概念がありません。届く場所に置かれていれば食べてしまいます。
年末年始はゴミの収集がないため、自宅で管理しなければなりません。お正月ですから、普段は食べないような料理もあると思います。犬が興味を持ってしまっても仕方がありません。
まずは、年末年始に発生した残飯や生ゴミは、犬の手や口が届かない場所で管理するようにしましょう。袋を何重にもして置いておいたとしても、犬は噛みちぎって食べてしまいます。
犬がアレルギー症状や中毒症状を引き起こす食べ物もあります。もし愛犬が体調を崩してしまっても、動物病院のほとんどがお正月はお休みです。
悲しいことにならないように、愛犬のためにも残飯や生ゴミの誤飲誤食は徹底して防げるように管理しましょう。
3.迷子や交通事故
犬と過ごすお正月で危険なことは、迷子になったり、交通事故に遭ったりすることが増えるということです。
愛犬も一緒に初詣に行かれるのではないでしょうか。年に1度しか行かない犬もいます。慣れた場所ではありませんし、見知らぬ人々で混雑します。興奮したり、パニックになったりする犬もいます。
見知らぬ場所で迷子になってしまった愛犬を探すのは、飼い主にとっても困難なことです。逃げ出してしまった先で交通事故に遭ってしまう犬もいます。年明けから悲しい思いはしたくないですよね。
愛犬と一緒に初詣に行かれたり、旅行やお出かけに行かれたりする場合には、人混みや混雑を避け、愛犬が落ち着いて過ごせるようサポートしてあげてください。
4.お餅を食べさせる
犬と過ごすお正月で危険なことは、犬にお餅を食べさせることです。
喉に詰まらせてしまうことがあります。窒息死することがあります。基本的には、犬にお餅を食べさせることは絶対にしてはいけません。
食べ物をよく噛んで食べる犬もいますが、人間のように口の中でお餅を切り分けながら食べる、といった器用なことができる犬はいません。よーく噛んだ後で一気に飲み込んでしまいます。
飼い主がお餅を与えなかったとしても、テーブルの上に置かれたお餅を食べてしまうことがあるかもしれません。取り上げようとすると、取られまいと勢いよく飲み込んでしまい、喉に詰まらせてしまう危険があります。
愛犬と一緒に季節の食べ物を楽しみたい気持ちは私にもあります。しかし、お餅は犬にとって、命を奪うかもしれない危険な食べ物です。お餅ではなく、他の安全な食べ物で代用してはいかがでしょうか。
まとめ
犬と過ごすお正月で危険なことを4つ解説しました。
- アルコール(お酒)の誤飲
- 残飯や生ゴミの誤飲誤食
- 迷子や交通事故
- お餅を食べさせる
年末年始、お正月は動物病院もお休みです。より一層、愛犬の安全管理と体調管理に気を付けなければなりません。
危険が及ぶかもしれない…と分かっていながらも起きてしまうトラブルや事故があります。愛犬の安全と命を守るための行動を取るようにしましょう。