犬が持つ感情は?
犬は飼い主さんに言葉で気持ちを伝えることは出来ませんが、とても感情豊かな生き物です。
楽しいと感じることもあれば、悲しいと感じることもありますし、好きなものも嫌いなものもあります。特に示しやすい感情は喜びと安心、また恐怖と怒りの4つの感情だと言われています。
その他にもお散歩の前にはワクワクと期待してみたり、飼い主さんが他の犬を撫でていると嫉妬してしまったり、また泣いている時は心配してくれたりと少々複雑な感情を抱くこともあるようです。
日々、愛犬と過ごしていると「ご機嫌斜めかな?」と感じることはありませんか?犬にも「嫌だな」や「これは苦手だな」と感じてい時があります。
愛犬が嫌がっていることや苦手な場所などに気づかずに過ごしていると不要なストレスを与えてしまうかも。犬が「嫌です」と言っている時の仕草や態度を確認していきましょう。
犬が「嫌です」と言っている時の仕草や態度4選
1.あくび
犬は眠たい時にもあくびをしますが「嫌だな」と感じている時にもあくびをするもの。「嫌です」と言っている時のあくびは、不快感を抱きストレスを感じている時の仕草のひとつになります。
眠たい時のあくびは体の力も抜けてリラックスした姿勢ですることが多く、不安感を抱いている時のあくびは緊張状態にあることが多いはず。
苦手な動物病院に行った時や、知らない人に触られた時、また飼い主さんに叱られている時などのあくびは「嫌です」と言っているのでしょう。
「嫌です」という気持以外にも、相手に対して「落ち着いてください」という気持が込められていることもあります。恐怖心を抱いていることも多くなりますので、ストレスの原因となっているものを取り除き、愛犬が安心できるようにしてあげてください。
2.体を震わせる
犬が体をブルブルっと震わせる仕草は割とよく見かけますよね。被毛が濡れてしまった時には水分を飛ばすために、また気持ちをリセットしたい時にも勢いよく体をブルブルと震わせることがあります。
例えば、お散歩中におしっこをした後やお水を飲んだ後に歩き始める前など、次の行動に移る前に気持ちをリセットするためにブルブルと震わせることがあります。
しかし中には、「嫌です」と言う気持ちで体をブルブルさせている時もるよう。嫌なことがあった後、また不安感を抱いた時に気持を切り替えるために行っている時もありますので愛犬の様子をしっかりと確認してあげましょう。
3.鼻を舐める
犬にとって嗅覚は非常に重要な五感になります。犬はニオイから多くの情報を得る生き物。確実に素早くニオイをキャッチするためには鼻を湿らせておいたほうがいいので、犬が鼻を舐めるという行為は生理現象のひとつでもあります。
しかし、ストレスを感じている時にも鼻をペロペロと舐めることがあるようです。
「嫌だな」と感じている時に鼻を舐めるのも不安な気持ちを落ち着かせるための仕草。お自宅内でもご飯の直後意外に鼻を舐める仕草が多い場合は、何かストレスを感じているものがあるかもしれません。
また、初めて訪れる場所や慣れていない場所などで鼻をしきりに舐める場合は不安を感じているケースが多くなります。愛犬を優しく撫でながら声をかけて安心させてあげましょう。
4.目をそらす
犬は「嫌だな」と感じる苦手な物事を目の前にすると、ふいに目をそらすことがあります。例えば爪切りやシャンプーが苦手な犬は、それらの最中は出来るだけ見ないようにしていませんか。
これは嫌なことから逃げてしまいたいという気持の表れになります。愛犬が苦手に感じていることでも大切なケアであればしないわけにはいきません。頑張った後は沢山褒めてあげましょう。
また、飼い主さんに叱られている時も目をそらすことが多く、「怖いからもうやめて下さい…」「叱られるの嫌だな…」などと思っているのでしょう。強い恐怖心を与えてしまうと信頼関係を築きづらくなってしまいます。叱るのは短く一喝し手短に終わらせましょう。
まとめ
犬は仕草や行動で気持ちを伝えてくれる生き物ですが、ひとつの仕草でもいくつかの意味を持つことが多々あります。
たとえば体をブルブルさせる仕草は、嫌なことがある時だけに見せる仕草ではありません。見極めが難しいかもしれませんが、表情や尻尾の動きなど合わせて観察し愛犬の心理を探っていきましょう。