「初対面の人」にも飛びつくのはなぜ?
愛犬が「飼い主さん」に対して飛びつくのは、「飼い主さんと一緒にいれて嬉しい」「構ってほしい」「甘えたい」などの愛情表現などのあらわれと考えられます。
では、散歩中やドッグラン、来客などで出会った「初対面の人」に対しても飛びつくのはなぜなのでしょうか?
①嬉しい気持ち
初対面の人に飛びつくときに口の口角が上がり、しっぽを横に大きく振っている場合、「会えて嬉しい!」「遊んで!」というポジティブな楽しい気持ちです。誰に対してフレンドリーに接する性格の子に多くみられます。
②恐怖や不安な気持ち
しっぽが下がり歯を見せながら唸って飛びつく場合、相手に対して恐怖や不安、怒りなどをあらわしています。これは人見知りや繊細、臆病な性格の子にみられ、「相手に攻撃される前に先制攻撃をしたい」という気持ちが隠されています。
散歩中などで急に人が近づいてきたときなどは、「誰!?」「来ないで!」と攻撃をしようと飛びつくかもしれません。ケガをする恐れがあるので、飼い主さんは愛犬をきちんとコントロールできるようにしましょう。
③縄張りに侵入された不安な気持ち
犬にとって縄張りであるお家に知らない人が入ってきたときに飛びつく場合、「入ってこないで!」という威嚇や不安な気持ちが込められています。
自分にとっての落ち着く場所であるお家を縄張りととらえている犬は多く、宅配業者の方や初対面の人に対して興奮してしまいがちです。
「初対面の人」に対する飛びつきはやめさせるべき?
結論から言うと、やめさせるべきです。その理由は、相手の人に不快な思いをさせるため、またケガなどのトラブルに発展する恐れがあるためです。
犬が飛びついてくる理由が「遊びたいから」という嬉しいものであっても、犬がこちらに全力で走ってくる姿は、犬好きの人であっても「噛みつかれるかも!?」と恐怖を感じます。
犬が飛びつく理由が嬉しいからであっても恐怖のためであっても、その飛びつく力や勢いを侮ってはいけません。それは体の大きな小型犬であってもです。
また飛びつかれた相手だけでなく、飛びついた犬自身の体にも負担がかかります。とくにコーギーやミニチュアダックスフンドなどの胴長短足の犬種は足腰に負担がかかりやすいため、十分に気を付けなければなりません。
飛びつきをやめさせるには?
犬はあらゆる行動をヒモづけて学習する動物です。例えば「嬉しくて飛びついた=構ってもらえた」「威嚇で飛びついた=相手が去っていった」というように、「飛びついたらいいことがあった」という過去の経験があることが考えらえれます。
そのため、「初対面の人に対しての飛びつきはいいことではない」ということを教えなければなりません。
①室内で愛犬にリードを付け、制御できるように短く持つ
②お家に知らない人を呼ぶ
③愛犬に「オスワリ」とコマンドを出す
④指示に従うことができたらオヤツをあげ、思いっきり褒める
これらの行動を繰り返すことで、犬は「飛びつかない=オヤツがもらえる、いいことがある」と学習します。
まとめ
犬の飛びつくのには、さまざまな理由があるとご紹介しました。犬も相手もケガをしないよう、また思わぬトラブルに発展しないよう、飼い主さんはしっかりとしつけをしてあげてくださいね。