犬の気持ちは「座り方」でもわかる!3つの姿勢別の心理
1.飼い主さんに背中を向ける
愛犬が飼い主さんに背中を向けて座るのは「信頼」の表れになります。犬は自分自身の背中やおしりは弱点と感じている部位です。
そんな弱点を安易に見せられる相手は「絶対に攻撃してこない人」と認識しているよう。犬自身も相手に対して敵対心を持っていなく信用しているということになります。
飼い主さんとしては愛犬にそっぽを向かれているような気持になるかもしれませんが、信頼している相手に対してしか背中を向けることはないので喜んでいいことです。
何か不安を感じている時に安心感を求めて背中を向けて座ることもありますし、甘えたい時には「背中を撫でてほしい」という心理で飼い主さんのそばに座ることもあります。
2.飼い主さんにくっついて座る
のんびりくつろぐ飼い主さんのそばに愛犬が寄ってきてくっついて座ったり、膝に乗って座るなんてこともありますよね。
なんとも可愛らしいこの座り方は「飼い主さんが大好きです!」という心理になります。飼い主さんに甘えたい、またコミュニケーションタイムをとりたいと感じている時にこの座り方をするようです。
大好きな人のそばにいると安心したり、リラックスした気分になれるのは犬も人も一緒です。甘えるようにくっついて座ってきた時は、アイコンタクトをとって優しく声をかけながら撫でててあげましょうね。
3.飼い主さんから離れて座る
飼い主さんからちょっと離れた場所で愛犬がひとりで座っている時は、いくつかの心理があるようです。のんびりとひとりの時間を楽しんでいたり、何か興味のあるものを見つけ好奇心を刺激された時は、興味の対象のそばにいることが多いようです。
またお気に入りの場所でリラックスしていることもあれば、離れた場所から飼い主さんの行動を見守ってくれていることもあります。
離れた場所に座っていられるのは基本的に安心感があるからこそできること。愛犬は飼い主さんや暮らしている環境に対して安心感を抱きリラックス出来ているはずです。
注意すべき犬の座り方
犬が「オスワリ」する時の理想的な姿勢は膝をしっかりと曲げた状態で、前脚と後ろ脚が綺麗に揃っている状態。後ろ脚を崩していたり、膝を曲げて座ることが出来ない時は病気の可能性、またケガをしていることもあります。
1.お姉さん座り(横座り)
お尻をペタンと床につき、後ろ脚を崩した状態で横や前方に投げ出して座ることはありませんか?可愛い座り方ではありますが、いつもお姉さん座りしていたり普通のオスワリの姿勢が出来ない場合は要注意です。
今まで普通のオスワリが出来ていた犬が急にお姉さん座りばかりするよになった、また脚をかばうように座っているようであれば膝のお皿が外れている、または股関節や靭帯などに痛みが生じている可能性があります。
その他、お姉さん座りする原因として考えられるのが後ろ脚のコリです。筋肉のコリが邪魔して上手く関節を曲げられないこともあるようです。
後ろ脚のモモをマッサージしてあげるのもひとつの解決法ですが、触ると怒ったり痛がるようであればすぐに獣医さんに診察してもらいましょう。
痛みを感じている場合、普段の歩き方にも変化があるはずです。愛犬の様子をしっかりと観察してから動物病院を受診しましょう。
2.座っていられない
愛犬が座りたがらない、また座ってもすぐに立ち上がってしまうの場合も疑われる病気がいくつかあります。ひとつは肛門周辺に関する異常。床や地面などにお尻をつけて座ると痛みがあるため座るのを嫌がってしまいます。
- 肛門嚢炎
- 肛門周囲腺腫
肛門嚢炎は肛門腺に分泌液が溜まってしまう病気です。分泌液がどんどん溜まってしまうと細菌が繁殖し炎症を起こしてしまいます。炎症を起こし腫れて痛みが強くなると座ることを嫌がるようになります。
肛門周囲腺腫は未去勢の高齢の男の子の犬に発症率が高く、良性の腫瘍ではありますが、肛門周囲に腫瘍ができ大きくなりすぎると自壊し出血します。良性ですが、大きくなりすぎると排便しにくくなります。早めの治療が必要です。
愛犬があまり座らなくなったらお尻の状態もチェックしてあげましょう。
まとめ
愛犬の座り方で心理が少しでも理解できると信頼関係も築きやすくなりそうですね!愛犬の表情や耳の動きなどと合わせてチェックし心理をしっかりと探ってみましょう。
注意すべき座り方に関しては、お姉さん座りをする犬はとても多いと思います。座り方のクセになっている場合もありますので、それほど大きな心配はないはず。痛がる様子が見られたら獣医さんに診てもらいましょう。