犬の散歩ができない日におすすめの大満足ゲーム
犬の散歩は毎日必要ですが、どうしても散歩ができない日というのは存在します。そんなときにぜひ取り入れてほしいのが、犬の脳と嗅覚を使った犬の好奇心を満足させるゲームです。
具体的には次のようなものがあります。
- 紙空き箱トイレットペーパーの芯でノーズワーク
- 宝探しゲーム
- トリックで楽しむ
紙や空き箱・トイレットペーパーの芯を使えば、専用のアイテムがなくても気軽にノーズワークを行なうことができるのでおすすめです。
宝探しゲームは、ノーズワークのちょっと上級バージョンのようなもので、紙コップや箱の中などにフードを数粒隠して犬に探してもらうゲームです。犬に待っててもらい、フードを隠して合図で探してもらいます。
初回やまだ不慣れなうちは、隠している姿を見せても大丈夫。しかし慣れてきてすぐに見つけるようになったら、少しずつレベルアップしていきましょう。
レベルアップ版では、隠す場所を犬からは見えない場所にしたり、距離を伸ばしたりして徐々に難易度をあげていきます。探したフードを見つけることができたら、一緒に喜んで楽しんでくださいね。
また、トリックで楽しむという方法もおすすめです。「トリック」とはいわゆる芸というもので、「お手」「スピン」「ごろん」などがトリックです。
トリックはしつけにおいて必要のないものだと言われていますが、犬とゲームを通してコミュニケーションを取ったり、犬自ら人間が触れることを許可する練習の一環だと私は考えています。
ひとつひとつのトリックは、小さなステップの積み重ねにより達成されるので、どうすればそれが達成できるかを犬も人も考えて取り組むため、非常に頭を使うゲームです。
頭を使うゲームをするメリットと重要性
上記でご紹介したノーズワーク・宝探し・トリックのいずれもが、非常に頭を使うゲームです。そのためお散歩をするよりも、短時間で心地よい疲れを感じることができます。
その結果、このようなゲームに取り組んだ後の犬は、ぐっすりと眠ってくれたり落ち着いている時間が増える様子が見られます。つまり、お散歩に連れていけない日の取り組みとして非常におすすめなのです。
ただし、このようなゲームをする際のポイントとして重要なことは、犬ができるだけ飽きない工夫をすること。人間もずっと簡単なゲームを続けるよりは、慣れてきた頃に少し難易度を上げて、うまくいきそうでいかない…でもがんばればうまくいく!うまくできた!!というプロセスが楽しいですよね。
それと同じで、犬も目的を達成するまでのプロセスを楽しみますし、これらはエンリッチメントにもなり、それを提供できることは動物福祉の向上にもつながります。
散歩が出来ない日以外にも普段から取り入れよう
犬の散歩にいけないときの犬を満足させる方法として、お家でできるゲームを提案してきましたが、これらのゲームはエンリッチメントとして提供できる方法です。
動物福祉は基本の5つの自由だけではなく、ポジティブな経験を促進する5つの領域も合わせて重要であるとされています。そのための方法としてエンリッチメントは非常に有効であり、犬が犬として満たされる手助けになるのです。
ですから、ぜひとも散歩に行ける日は散歩の中で草木の香りや風を感じるといった五感の刺激を楽しんでもらうことを意識し、お家ではノーズワークや宝探しというような工夫を日頃から取り入れてほしいと思います。
まとめ
今回は、犬の散歩ができない日にお家で犬の好奇心を満たす方法をご紹介しましたが、実はこれは犬の動物福祉につながる大事な取り組みでもあります。
犬はどうしても人間の管理の元で自由や選択肢が少ない生活を送らなければならないからこそ、いかに日々の生活を通じて快を増やし満たしてあげられるかを考え提供することは重要です。それは飼い主としての責任のひとつであると言えます。
とはいえ、あまり難しく考え過ぎず、犬が五感を刺激しながら楽しめる遊びを普段から一緒に楽しんであげてくださいね。