犬が「幸せ」を感じているときのサインは?
愛犬には、できる限りたくさん幸せを感じてほしいですよね。犬は幸せを感じたとき、それを仕草や行動で示します。
例えば
- 口角を上げ、笑顔のような表情を見せる
- 尻尾を高い位置で軽快に振る
- 満足そうにため息をつく
- リラックスした様子で仰向けになる
といった仕草や行動です。愛犬のこうした幸せサインをたくさん見るためには、犬がどんなことに幸せを感じるのかを知っておく必要があります。
それを知らないことには、愛犬にどうしてあげたらいいのかが分かりません。そこで今回は、犬が「幸せ」と感じることをご紹介していきたいと思います。
犬が「幸せ」と感じることは?
1.飼い主と一緒にいること
犬は元来群れで暮らす動物であるため、孤独を嫌います。ひとりぼっちでお留守番をしているときの犬は、多かれ少なかれ不安を感じていて幸せとは言えません。反対に、信頼する飼い主さんと一緒にいるときは安心することができて幸せです。
ただ注意しなくてはいけないのは、犬にはひとりで過ごす時間も必要だということ。飼い主さんとベッタリで過ごしていると飼い主さんへの依存度が高くなり、分離不安になってしまう可能性があるからです。
分離不安とは、飼い主さんと離れると大きな不安を感じ、問題行動や体調不良を起こす心の病気です。分離不安になると、ひとりでお留守番もできなくなってしまいます。
飼い主さんと一緒にいると犬は幸せを感じることができますが、四六時中ずっとベッタリというのは避けなくてはいけません。飼い主さんが1日家にいても愛犬と別々に過ごす時間を作るなど、適度な距離感を保つようにしましょう。
2.楽しい遊びや散歩をすること
犬は飼い主さんと一緒にいるだけで幸せですが、飼い主さんと一緒に楽しいことをするとさらに幸せです。一緒に楽しい遊びや散歩をすれば、より大きな幸福感を与えることができるのです。
犬は元々狩猟動物ですから、狩猟動物としての本能や欲求が満たされる遊びが犬にとって楽しい遊びになります。例えば『モッテコイ(人が投げたボールやおもちゃを犬が追いかけて持ってくる遊び)』や『引っ張りっこ』をしてあげると、犬は夢中になって遊ぶでしょう。
アクティブに動けなくなってきた老犬には、嗅覚を使う遊びがおすすめです。隠されたおやつを嗅覚を使って探させるノーズワークマットという犬用の知育玩具が市販されているので、活用してみてはいかがでしょうか。
散歩もただ漫然と歩くだけでなく、ぜひ楽しくなる工夫をしましょう。いつもの散歩コースを反対回りしてみたり、途中で早歩きや走りを入れてみたり、新しい散歩コースを開拓してみたりするといいですよ。
安全で清潔な場所を選んで、におい嗅ぎタイムも作ってあげてくださいね。
3.スキンシップを取ること
犬は基本的に飼い主さんとのスキンシップが大好きです。中には触られることが苦手という犬もいますが、飼い主さんに撫でられたり抱っこされたりすると安心感や幸福感を覚える犬は多いです。
スキンシップは直接体に触れるため、体の異変に気づきやすいというメリットもあります。
愛犬が喜ぶのであれば毎日スキンシップの時間を作って、愛犬に幸福感を与えましょう。時間がない日は、5分でもOKです。マッサージやツボ刺激、Tタッチといったスキンシップもおすすめですよ。
4.ほめてもらうこと
犬は何歳になっても飼い主さんにほめられたいと思っています。そして飼い主さんにほめられるたびに、喜びや幸せを感じます。しかし残念なことに、愛犬のしつけが一段落している飼い主さんは、ほめることをつい忘れてしまいがちです。
ほめることで犬は幸せを感じることができるのですから、よい行動はどんどんほめてあげましょう。
玄関のチャイムに吠えなかったときやトイレで排泄できたときなど、意識すればほめる機会はたくさんあります。どうか「できて当たり前」と、スルーしないであげてくださいね。
5.飼い主が笑顔でいること
愛犬の笑顔のような表情は、飼い主さんを幸せな気持ちにしてくれますよね。それは愛犬も同じ。飼い主さんがニコニコ笑顔でいると、愛犬は幸せを感じ、楽しい気分になれるのです。
飼い主さんの笑顔は犬に安心感も与えるので、愛犬と接するときは笑顔を心がけましょう。
ちなみに人間は、落ち込んでいるときでも口角を上げて笑顔を作ると、脳が「幸せ」と錯覚して、幸せホルモンが分泌されるそうですよ。
まとめ
今回は、犬が「幸せ」と感じることを5つご紹介しました。飼い主と一緒にいるだけで幸せだなんて、本当に犬は人間の愛おしいパートナーですね。
今回ご紹介したことはいわば、愛犬を幸福にする方法です。どれもそう難しいことではないと思いますので、ぜひ実践して愛犬を幸福にしてあげてくださいね。