1.興奮する気持ちを落ち着けようとしている
犬が口をパクパクさせている時は、興奮する自分を落ち着けようとしている可能性があります。
このようなボディランゲージは、相手へ感情を伝えたり自分の気持ちをコントロールしたりするために行われ、「カーミングシグナル」と呼ばれています。
例えば、ご飯を目の前に興奮している時に飼い主から「マテ」を命じられた犬は、口をパクパクさせることがあるでしょう。これは「早く食べたい!でもマテをしなきゃ!」と自分の興奮を必死に抑えようとしているのです。
興奮時以外も、(嫌だな~)と思って気分を紛らわせる時に、口をパクパクすることがあります。
2.口の中が気持ち悪い
犬が口をパクパクしている時は、口の中に不快感があるのかもしれません。
犬が口の中に気持ち悪さを感じる理由には、次のようなものが考えられます。
食べた物が歯や歯茎に残っている
犬がご飯やおやつを食べた時、食べカスが歯や歯茎に残ることがあります。落ちていた糸くずなどのゴミを食べてしまい、それが口内に残ることもあるでしょう。その場合、犬は口の中の違和感から口をパクパクさせることがあります。
口の中をチェックし、異物があれば取り除いてあげましょう。
歯周病
犬は歯周病になると、痛みや違和感から口をパクパクさせることがあります。
犬が歯周病になると、パクパクする以外にも、次のような症状がでます。
- 顔の腫れ
- 歯垢や歯石がたまっている
- 口臭がひどくなった
- よだれに血が混じる
- 口に触られるのを極端に嫌がる
- 片側の歯でしか噛まないようになった
- ご飯を食べない
上記のような症状があれば、動物病院で診察を受けましょう。歯周病にさせないためには、まめに歯磨きをすることが大切です。
歯の生え変わり
犬は生後21日頃から歯が生え始め、生後2ヶ月ほどになると乳歯が生え揃います。そして生後4カ月半あたりから永久歯との生え変わりが起き、犬は口の中にむず痒さを感じます。
この生え変わりの不快感から、犬は口をパクパクさせることがあるでしょう。子犬が口をパクパクさせていたら、歯の生え変わりが始まっているのかもしれません。
ケガ
犬が口をパクパクさせていたら、一度口の中をチェックしてみてください。おもちゃやガムを噛んだ時に口の中をケガしている可能性があります。
傷や出血があり、治らなかったり血が止まらない時は動物病院へ行きましょう。
3.誤飲して苦しい
犬が口をパクパクさせて苦しそうにしている時は、何かを誤飲している可能性が高いです。
犬の口を下からのぞき込み、口の中に異物や食べ物があれば噛まれないよう注意しながら取り除いてください。誤飲した物が見えない場合はすぐに獣医へ連絡し、動物病院へ向かいましょう。早めの対処が愛犬の命を救うことになります。
飼い主が無理やり吐かせようとするとかえって状況が悪化することがあるので、まずは獣医の指示を仰いだほうが安心です。
まとめ
犬が口をパクパクさせている時の3つの理由を解説しました。
犬がどの理由から口をパクパクさせているのかは、状況によって判断しましょう。普段から犬の様子をよく観察し、口の中に異変がないかチェックしておくことが大切です。
もし気になることがあれば、すみやかに獣医に相談するようにしてくださいね。