1.お留守番が長い
家族の仕事や学校の都合で、わんこだけでお留守番する時間がどうしても長くなってしまうという家庭も少なくないですよね。ですが、古来から集団で生活してきたわんこにとって「ひとりぼっちの時間」が長いということはそれだけでストレスです。
また実はこの問題はお留守番の時間の長短を問いません。近年ではわんこと人間の距離が近くなりすぎた結果、ほんのちょっとの間でも飼い主さんと離れていると極度のストレスを感じてしまう子もおり、病的なレベルに達すると「分離不安」と診断されます。
ひとり遊びできる工夫やおでかけ前の遊びの充実を
もちろん一番良いのはお留守番時間そのものを短くすることですが、それが物理的に不可能な場合には、お留守番時間が心理的に短くなるように工夫しましょう。
たとえばひとり遊びできるようなおもちゃを与えること、また、おでかけ前にたくさん遊んであげることで疲れさせ、なるべく寝ているうちにお留守番が終わるようにすることも効果的です。
2.お散歩や遊びの時間が短い
ストレスと聞くとどうしても精神的な問題をイメージしがちですが、わんこのストレスの原因として最も多いのは必要運動量が満たされないことによる、ある意味「肉体的」な問題です。
犬種やライフステージにもよりますが、わんこは一定量の運動を必要とします。これが満たされないとストレスが溜まってしまうと同時に体力も持て余してしまうため、結果として破壊行動や過剰な興奮などの問題行動を引き起こしてしまう場合があります。
必要運動量に合ったお散歩や遊びを
わんこの必要運動量を満たしてあげる手段の代表はお散歩です。お散歩コースや時間を見直して、わんこが満足できるようなお散歩習慣をつくりましょう。
お散歩だけでは難しいという場合には遊びを充実させてあげることです。ボールを使ったトッテコイ遊びや、特にロープやおもちゃでの引っ張りっこ遊びは思っている以上にわんこの体力を消耗させてあげられるのでおすすめです。
3.生活環境が騒がしい
わんこの聴覚が優れていることは周知の事実です。ですがそれゆえに音に敏感という子は多いもの。雷や花火といった大音量の爆発音は特に苦手な子が多く、思いがけない脱走や迷子の原因にもなっています。
日常的なところでもスピーカーから大きな音で音楽を流していたり、掃除機などの大きな機械音を立てることが多かったりすると、わんこにとってストレスになります。
また、わんこの普段の居場所から外の音が聞こえすぎることも問題です。警戒心が強いわんこの場合、誰かが通った気配や音がするたびに外が気になってしまい、心休まるときがなくなってしまうからです。
静かに過ごせる場所の確保
掃除機など、生活をしていくうえでどうしても避けられない音は仕方がありませんが、わんこが苦手な音で出さなくてもいい音はなるべく出さないように心がけましょう。
またわんこのメインとなる生活場所は玄関や窓際などの外の音がよく聞こえる場所は避け、静かに過ごせる場所を確保してあげるようにすべきです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ストレスが万病の元であるのは、わんこも人間も同様です。日々の生活習慣の中で積み重なった小さなストレスは、やがて大きなトラブルを引き起こしかねません。
もしわんこがストレスを感じているなと思ったときには、ストレスを最小限に軽減できるように見直してみる必要があるでしょう。