犬の飼育でできる賢い節約術
犬を飼育するにあたって、なんでも節約すれば良いものではありません。まずは、比較的節約可能なことについて確認しておきましょう。
1.おやつを買わない
ごはんは生きていくのに必要なものであり、犬なので10年以上続くと考えるとお金がかかります。しかし、おやつは犬にとって絶対必要なものではありません。
「おやつを買わない」ことでお金の節約になり、肥満の犬にとってはダイエットにも繋がります。
それでも「しつけのためにおやつを使いたい」「おやつももらえないなんて犬がかわいそう」という飼い主さんもいると思います。そんな場合は、「おやつの手作り」をおすすめします。
野菜や肉など人間の食材から犬の分を確保し、味付けなしで調理してみてください。干し芋やジャーキーにすると持ち運びしやすくなります。
手作りなので日持ちはしませんが、無添加なので安心です。焼き芋や食パンなど買ってすぐに与えられるものもおすすめです。
2.自宅でシャンプーする
犬のトリミングは、ペットサロンにお願いするとお金がかかり、犬が大きければ大きい程トリミング代がは高額になります。
プードルのような定期的なカットが必要な犬は難しいですが、毛が生え変わる犬はカットの必要はあまりありません。節約したい場合は、自宅でのシャンプーをおすすめします。
自宅なのでシャンプー後に犬がすぐに休むことができ、ストレスが少なくてすみます。高齢犬には特におすすめです。
3.人間の日用品をアレンジする
近年は吸水性の良いタオルなど、犬の飼育に使える便利グッズが販売されています。ですが、人間が使い古したタオルでも問題はありません。むしろ飼い主のニオイがついていれば、犬は安心します。
犬に服を着せる際、大きい犬なら人間の服とサイズが合うこともあります。手直しをして愛犬に服を譲ってあげてみてください。
オムツが必要な犬は人間用のものに尻尾の穴を開けて履かせてみてください。素材は同じで犬用より安いので、支障がなければ使ってみましょう。
4.ペット保険
『犬を飼ったらペットに保険に加入を…』という声を耳にすることは多いと思います。ですが、加入しても保険料だけ払って使う機会がなければ損をする場合があります。
保険の種類にもよりますが、避妊・去勢手術やワクチン接種など「予防医療」には補償が適用されません。犬種にもよりますが、健康な若犬ならそもそも病院に行く機会が少ないです。
筆者宅の犬は、2歳の大きめの中型犬で皮膚炎にかかったことがあります。ですが、他にはワクチンとフィラリア予防薬でしか病院へ行く機会がないので、保険には加入していません。
犬が若く、しばらく健康でいられそうならば保険への加入は必要ないでしょう。しかし中年に近づいて病気が見つかるかもしれない年齢になったら、手術代等高額な医療費に備えて加入しておいた方が良いでしょう。
節約すべきでないこと
ここからは、節約すべきでないことについて解説します。後々トラブルが起きないように、お金をかけるべき分とかけなくても良い分は、きちんと分けて把握しておきましょう。
医療費
犬は病気やケガを隠す生き物なので、見た目でそれとわかったときはすでにかなり状態が悪いときです。命に関わることもあるので、犬の体調が悪いと感じたら迷わず病院へ行ってください。
また、狂犬病や混合ワクチンも絶対に必要なものです。料金は3000円~8000円と病院やワクチンの種類によって変わります。安くはありませんが、年1回だけなので節約せずに受けましょう。
フード代
おやつは節約してもごはんは良質なものを食べさせてください。高額である必要はありませんが、安いフードには添加物や消化に悪いものなどが使われていることが多いです。
安いフードを食べさせていたら犬が体調を崩し、病院へ行くことになってかえってお金がかかります。健康に過ごすために、それぞれの犬に合ったフードを選んであげましょう。
電気代
近年は異常気象によりどの家庭でも冷暖房が欠かせないものになっています。特に夏の暑さは厳しく、熱中症で犬が死亡するケースは珍しくありません。
犬は人間よりも暑さに弱いので、飼い主はまだ我慢できると感じても犬の様子を見て迷わず冷房をつけてください。
床に冷たいマットを敷く、冬には暖をとれるように毛布を置くなどすればエアコンは弱くてすみます。
犬を迎える前の下調べは必須!
犬を迎える前にどのくらいお金がかかるのかは、事前に必ず調べてください。犬の購入費、登録料、ワクチン代、ケージなどの初期費用の他に、医療費がかかることも予想しておきましょう。
人気の小型犬は一見飼いやすそうですが、先天性疾患が多い、プロのトリミングが必要といった理由でお金がかかることがあります。
また、扱いが難しい犬種であればしつけ教室や幼稚園に預けることになり、お金がかかることもあります。衝動買いは避け、犬を迎える前に性格や体質など下調べは欠かさないでください。
まとめ
近年、ペットは家族として扱われるようになりました。そのため愛犬に対して親バカになってもけっして恥ずかしいことではありません。
お金は節約しても、愛犬にはたっぷりの愛情を注いであげてくださいね。