犬が人の真似をする理由
1.褒めてもらえるから
犬が人の真似をするのは、褒めてもらえるからです。
犬は褒められることが大好きですよね。人の行動を真似たのは偶然だったかもしれませんが、「こうしたら褒めてもらえるんだ!」と覚えたのです。
褒めてもらえるのなら何度だって真似をしますし、人の行動をよく観察し、また褒めてもらうために新しい行動を習得しようとするのではないでしょうか。
2.喜んでもらえるから
犬が人の真似をするのは、喜んでもらえるからです。
犬は人を喜ばせることが大好きですよね。これもまた、人の行動を真似たのは偶然だったかもしれませんが、「こうしたら喜んでもらえるんだ!」と覚えたのです。
犬が人が喜んでいるかどうかを見極める時、表情・声のトーン・自分への態度などからその人の気持ちを読み取っています。
(あまり喜んでいないかも…)と感じた時は、大袈裟に真似て見せますし、(喜んでいないな…)と感じた時は、二度と真似をしなくなることがあります。
3.学ぼうとしているから
犬が人の真似をするのは、学ぼうとしているからです。
人の行動をよく見て観察し、どのように行動したら安全なのか、どのように行動したら食べ物が得られるのかなど、生活する上での知徳を学ぼうとしているのではないでしょうか。
犬が人と一緒に暮らすようになったのは、2万年くらい前だとされています。人と暮らす以前は、群れの仲間たちと一緒に狩りをしながら暮らしていました。犬は人と暮らすようになり、番犬として飼い主の留守を預かったり、飼い主の護衛をしたり、飼い主と一緒に狩りをするなどしてきました。
犬は、人の行動を真似して暮らすことで、自分自身の暮らしを豊かに快適になるように変えてきたのです。
4.何が起こるか知りたいから
犬が人の真似をするのは、何が起こるか知りたいからです。
人の真似をした時、人はどんな反応をするのか、自分自身にどのようなことが起こるのか、少しの期待と不安を抱きながらも知りたくて真似をしてみるのです。不安よりも好奇心の方が勝ってしまうのでしょう。
犬が人の真似をした時、叱られることもあります。褒められることもあります。喜ばれることもあれば、真似したことを気づいてもらえないこともあるかもしれません。
「ソファーに飛び乗ろうとしたら飼い主から注意された」ということが起これば、(飼い主のいないお留守番中にだけソファーを使うことにしよう…)なんて考えている犬もいるのではないでしょうか。
5.自分も注目してもらいたいから
犬が人の真似をするのは、自分も注目してもらいたいからです。
赤ちゃんのズリバイやハイハイを真似して、ほふく前進する犬がいますよね。飼い主や家族の注目が自分よりも赤ちゃんの方に向いていることから、もっと自分に注目してもらうために真似をするのではないでしょうか。
赤ちゃんと犬が一緒にほふく前進をしていたら可愛いですよね♡ 家族なら絶対に写真や動画に残したいでしょうし、赤ちゃんが成長した時に見せてあげたいと考えると思います。
まとめ
犬が人の真似をする理由を5つ解説しました。
- 褒めてもらえるから
- 喜んでもらえるから
- 学ぼうとしているから
- 何が起こるか知りたいから
- 自分も注目してもらいたいから
「人の振り見て我が振り直せ」という言葉がありますが、犬も人の行動を真似することで学んでいるのではないでしょうか。人と一緒に暮らしてきた歴史が長いこともあるでしょうし、賢い犬だからこそできることだと思います。
もしかすると私たちも犬の行動を真似ることで、新たに知識や道徳を得ることがあるのかもしれません。