犬が飼い主の足にぶつかってくる理由と心理
1.嫉妬している
犬が飼い主の足にぶつかってくるのは、嫉妬しているからです。
飼い主が知り合いの人と話し込んでいる時、自分以外の犬や猫を可愛がっている時、嫉妬して足にぶつかってくることがあります。「私のことも構って!僕意外に優しくしないで!」と、飼い主に抗議したくて足にぶつかっているのです。
飼い主が知り合いの人と話し込んでいる時は、その知り合いの人の足にぶつかってくることもあります。私の飼い主さんだぞ!と、嫉妬して苛立つ気持ちなのだと思います。
2.「まだなの!?早くして!」と言いたい
犬が飼い主の足にぶつかってくるのは、「まだなの!?早くして!」と言いたいからです。
お散歩に連れて行ってもらえることが分かった時、自分も一緒にお出かけできることが分かった時、まだ用意が終わらない飼い主を急かすような気持ちなのです。もしかすると、「早く、早く!」と、普段から飼い主を急かすことのある、せっかちな性格なのではないでしょうか。
「早く!」と、足にぶつかってきた後、自分のキャリーバッグやクレートに入り、「スタンバイOK!いつでも行けます!すぐに行けます!」の体勢で待つ犬もいますよね。(この待ち時間長いな…)と思えば思うほど、足にぶつかってくる時の力も強くなっているのではないでしょうか。
3.「ねぇ!」と呼んでいる
犬が飼い主の足にぶつかってくるのは、「ねぇ!」と呼んでいるからです。
足にトンッとぶつかることで飼い主が気づいてくれる、自分に関心を向けてくれる、ということを理解しているのでしょう。
足にぶつかった後の犬の仕草や表情をよく見てみてください。犬が伝えたいことは何なのか、気づいてあげなければなりません。
なお、足にぶつかった後、窓に向かって歩き出すことがあります。「庭やベランダに出たい!」という合図なのではないでしょうか。
4.よく見えなくて…
犬が飼い主の足にぶつかった後、驚いたような、申し訳ないような表情をすることがあります。「よく見えなくて…」という気持ちです。
加齢による視力の低下が原因なのではないか、ということが考えられます。飼い主との距離感を上手く把握することができない、という様子であることから、聴力や嗅覚にも衰えがあるのではないか、ということが考えられます。
よく見えず、これは飼い主の足かな?と確認したくてぶつかったのではないか、ということも考えられると思います。
飼い主の足にぶつかって驚いたり戸惑ったりしている様子である時は、ぶつかるとは思っていなかったからです。さらに視力が低下する可能性もありますし、愛犬の目の健康診断を受けてみてはいかがでしょうか。
5.よろけてしまった
犬が飼い主の足にぶつかってくるのは、よろけてしまったからです。
手足に痛みがあるのではないか、歩行に問題があるのではないか、脳に異常があるのではないか、などを考えることができます。
関節に炎症が起きたことで痛みがある時、肉球が乾燥しすぎて痛みがある時、脳に腫瘍ができた時、認知症の初期症状などによって、よろけてしまうことがあります。
犬は真っ直ぐに歩いているつもりなのですが、ふらふらとよろけてしまい、飼い主に足にぶつかってしまったのでしょう。たまたまそこに飼い主の足があって良かったのですが、テーブルの角で頭をぶつけていたら…と思うと不安になりますよね。
よろけてしまう原因を突き止めることはもちろんですが、よろけた時に物にぶつかってしまうことがあるかもしれませんので、ケガ防止のための対策や工夫をした方がよいです。
まとめ
犬が飼い主の足にぶつかってくる理由と心理を5つ解説しました。
- 嫉妬している
- 「まだなの!?早くして!」と言いたい
- 「ねぇ!」と呼んでいる
- よく見えなくて…
- よろけてしまった
私はよく、お散歩の催促で愛犬が足にぶつかってくることがあります。中型犬で力もあるためか、足によく痣ができます。みなさんにも同じ経験があるでしょうか。
シニア犬や老犬になると、体の衰えや病気が理由で足にぶつかってしまうことがあります。
少しずつ進行する症状がよくあるため、普段の小さな変化にも気づいてあげられるようにするとよいと思います。