犬が関節炎になっている時の症状
1.お散歩に行きたがらなくなる
犬が関節炎になっている時、お散歩に行きたがらなくなることがあります。
初期症状の中でも軽い症状であるため、この時点で愛犬が関節炎になっていることに気づける飼い主はほとんどいません。愛犬の手足に不快感があったり、少しの痛みがあったりして、お散歩に行くことを億劫に感じています。しかし、飼い主が「行こう!」と急かせば行くと思います。
飼い主としては(なぜこんなにお散歩を嫌がるようになってしまったんだろう…?)とは感じるものの、まさか関節炎になっているとは予想できないものですよね。
暑いから、寒いから、ただのわがままだと捉えてしまい、病気なのかも…と疑って病院へ連れて行こうという考えにもなりにくいかもしれません。
2.段差を嫌がるようになる
犬が関節炎になっている時、段差を嫌がるようになることがあります。
簡単に飛び越えることができていた小さな段差も避けて通るようになることがあります。軽々と飛び越えていた段差をそーっと注意深く飛び越えるようになることもあります。
普通に歩くことには痛みを感じないものの、段差を飛び越えた時、これまでにない痛みを感じたため、不安や恐怖を感じるようになってしまっているのかもしれません。
3.階段を嫌がるようになる
犬が関節炎になっている時、階段を嫌がるようになることがあります。
例えば、いつものお散歩コースにある長い階段の上り下りを嫌がるようになることがあります。ついリードを強く引いて無理やり上り下りさせようとしてしまうことがあるのではないでしょうか。
また、とくに嫌がるようになるのが自宅の階段の上り下りです。ケガ防止のために立ち入り禁止にしている飼い主もいらっしゃると思いますが、自宅の階段は滑りやすく犬が不安や恐怖を感じやすいものです。
関節炎になると、ほんの数段しかない階段さえも嫌がるようになることがあります。
4.手足に触れられることを嫌がるようになる
犬が関節炎になっている時、手足に触れられるのを嫌がるようになることがあります。
初めて愛犬に唸られたり威嚇された!という飼い主もいらっしゃると思います。手足に触れようとした時、怒って甘噛みすることもあります。初めての出来事の場合、急なことで驚いてしまいますよね。「なぜ…?」と疑問に思うのではないでしょうか。
「まさか関節炎!?」と気づけたらいいのですが、そう上手くいかないものですよね。
犬の関節炎の原因の予防策
ではここからは、犬の関節炎で考えられる原因ごとに予防策を解説します。
運動不足
運動不足の犬は、関節炎になりやすいとされています。
1日2回、30分のお散歩を習慣にすることで、関節炎を予防することができると思います。
肥満
肥満の犬は関節炎になりやすいとされています。体が重い分、関節に大きな負担を与え続けているからです。
犬の肥満は運動だけでは改善されにくいです。人間でも体が重いと歩くのも億劫ですよね。
まずは、ダイエットフードに替えてみたり、食事量を減らしてみたり、食生活から改善を始めてみるとよいと思います。
免疫介在性多発性関節炎
「免疫介在性多発性関節炎」という病気があります。
実は、以前に我が家にいた愛犬が関節リウマチでした。初期症状は手足を極端に痛がったこと。初めは左足のみでしたが、数年後には全ての手足に症状が起こりました。
免疫介在性多発性関節炎は、免疫疾患であり、明確な原因がありません。予防することは難しいと思いますが、重症化しないための治療法はあります。
感染性関節炎
犬は、細菌に感染することで、感染性関節炎を引き起こすことがあります。
皮膚の傷口からの侵入、免疫力の低下などによって感染することがあり、関節が腫れたり、痛がったりすることがあります。
犬の暮らす環境を清潔にすること、犬の体を清潔にすること、免疫力の低下を防ぐなどの対策が有効的だと思います。
まとめ
犬が関節炎になっている時の症状を4つ解説しました。
- お散歩に行きたがらなくなる
- 段差を嫌がるようになる
- 階段を嫌がるようになる
- 手足に触れられることを嫌がるようになる
飼い主が愛犬の関節炎に気づくことができるのは、手足の痛みを訴えた時です。痛みが出る前に気づくことができる飼い主は滅多にいないのではないでしょうか。
関節炎になりやすいとされている犬種もありますので、愛犬はどうかな?と、普段からチェックしておくのもよいのではないでしょうか。
健康診断を受ける時、関節の健康状態も獣医師に診てもらうとよいと思います。