高齢犬の負担になってしまう間違ったベッドの選び方
1.底が薄っぺらいベッド
底が薄っぺらいベッドは、高齢犬の負担になってしまうことがあります。
高齢犬は徐々に筋肉が落ちて骨ばった感じになります。とりわけ肩や腰、肘、膝の骨が目立つようになる場合があります。このような部位が硬い場所にあたると皮膚が徐々に固くなり、やがて被毛が抜けてひび割れのようになってしまいます。
高齢犬には、底の分厚いベッドを選ぶとよいです。薄い場合には、床に直接置いて使うのではなく、厚みのあるラブやマットを敷き、その上にベッドを置いて使うとよいと思います。
2.ドーム型やキューブ型
ドーム型やキューブ型のベッドは、高齢犬の負担になってしまうことがあります。
入る時に手足や爪が引っかかり、ベッドに入ることができなかったり、転倒してしまったりもしますし、ケガをするリスクが高くなります。
以前、我が家の高齢犬には、寒くてベッドに入ろうとしたら手が何度も引っかかり、何度もチャレンジしたけれど、結局は入ることができなった…ということがありました。
そんな姿を見て、ああ…高齢になったんだな…と感じたものです。ベッドも買い替えなきゃ、というタイミングでした。
高齢犬のベッドは、入り口の高さが低いものを選ぶのがよいです。愛犬がベッドに入る時、手足をどれくらいの高さまで上げることができるのか、確認して選ぶとよいと思います。
3.硬すぎるベッド
硬すぎるベッドは、高齢犬の負担になってしまうことがあります。
例えば、高反発マットと呼ばれるベッドです。寝返りがしやすく、床ずれ予防にもなり、通気性がよいというメリットがあります。しかし、硬すぎると体圧がかかる部分が減ってしまうため、逆に床ずれの原因になりやすいです。
高反発マットを高齢犬のベッドとして使う場合の選び方のポイントは、犬の体が程よく沈み込むことです。愛犬の体重によって、どれくらいの硬さがよいのか、慎重に選ぶ必要があります。
正直、実際に使ってみなければ分からないかもしれませんが、体がほとんど沈まないのであれば硬すぎるということです。体が沈みすぎると、そのマットに寝ることを嫌がる場合もあります。
4.やわらかすぎるベッド
やわらかすぎるベッドは、高齢犬の負担になってしまうことがあります。
例えば、低反発マットと呼ばれるベッドです。寝心地がよいというメリットがありますが、やわらかいことで犬が寝返りを打ちにくく、寝返りを打てなかったことで床ずれの原因になりやすいです。
やわらかすぎるベッドは、体が沈み込みすぎてしまうことがあり、犬が筋力を使うことで体に疲れがたまりやすくなるとされています。しばらく寝ていると、呼吸が早くなることがあるのですが、息苦しさを感じているサインなのではないか、ということを考えることができます。
低反発マットを高齢犬のベッドとして使う場合の選び方のポイントは、犬が自分で寝返りを打つことができるかどうかです。
少し時間はかかっても、スッと起き上がることができる程度のやわらかさであるとよいと思います。手足がカクッとなって転倒するような場合には、やわらかすぎるのではないかと思います。
まとめ
高齢犬の負担になってしまう間違ったベッドの選び方を4つ解説しました。
- 底が薄っぺらいベッド
- ドーム型やキューブ型
- 硬すぎるベッド
- やわらかすぎるベッド
我が家にも高齢犬がいた時、アレでもないコレでもないと、何度もベッドを買い替えたものです。その度に、合わなかったものは若い犬のベッドになりました。
その日の体調にもよってもベッドを使い分けていました。調子のいい日は自分で寝返りを打てるのですが、少し調子が悪い日は寝返りを打てなかったり、ベッドに入れなかったりしたためです。
特に、寝たきりになってしまった高齢犬のベッド選びは慎重に行いましょう。同じ側を下にして横になる傾向がありますので、褥瘡になりやすくなります。
身体の一か所に重みがかからないようなベッドが理想ですが、専門家に相談しましょう。褥瘡が一度できてしまうと治りにくく感染を起こしやすくなります。
高齢になった愛犬のベッド選び。微力でもお役に立てたら嬉しいです。