️1.大型犬
言わずもがなですが大型犬はやはりお金がかかります。わんこそのものの購入金額もそうですが、ケージやクレート、首輪や洋服など、日常的に使用するものもとにかく全てが大きいですし、フードの消費量も多いですからお金をかけざるをえません。
フィラリア予防薬などの薬は体重に応じて処方量と金額が決まるため、医療費もかさみます。
またトリミングやペットホテルなどのサービスも犬種や「小型犬」「中型犬」「大型犬」といった括りで価格設定されているのが一般的ですから、大型犬となると必然的に費用は膨大になります。
どこにこだわるかを決める
必要経費の節約は難しいと言わざるをえないため、大型犬と暮らすと決めたからには出費がかさむことは覚悟しておかなければならないでしょう。節約ができるとすれば「こだわりポイント」を決めることです。
たとえばフードは安いものにする、シャンプーは自宅で行うなど、「こだわらない」と決めたところでコツコツと節約していくしかありません。
️2.シングルコートで被毛が長いわんこ
わんこの毛皮にはシングルコートとダブルコートの2タイプがあります。
前者は名前の通りで単層構造の被毛になっていますが、後者は太くて硬いオーバーコートと細くて柔らかいアンダーコートの2層構造になっており、アンダーコートが抜け替わるため抜け毛の多さで飼い主さんの頭を悩ませます。
となると「シングルコートの方が楽なのでは?」と思うかもしれませんがそれは早計。定期的に被毛が抜け替わるダブルコートのわんこと違い、シングルコートのわんこの被毛は伸び続けるのでトリミングサロンで定期的にカットしてもらう必要があるのです。
そのためダブルコートのわんこはシャンプーだけで済むところ、シングルコートのわんこはカットが必須になり費用も大きくなります。自分でカットができるという飼い主さんは少ないですから、必然的にトリミング代がかさみます。
確かに日々の掃除やブラッシングにおいてはダブルコートの方が手間がかかりますが、出費の面ではシングルコートも手放しに楽とは言い切れません。
サロン選びやカットモデルで節約
少しでも料金の安いサロンを選ぶのが第一ではありますが、仕上がりのスタイルにこだわりがあると「どうしてもここのサロンにお願いしたい」という場合もあるので悩みどころです。
また、仕上がりのスタイルに大きなこだわりがない場合には、動物系専門学校やトリマー養成学校のカットモデルに応募するのも1つの方法です。いわば「生徒の練習台」になるので不安かもしれませんが、仕上がりには先生が責任を持ってくれます。
️3.遺伝性疾患や持病を抱えるわんこ
犬種の改良や保全のための掛け合わせが繰り返された結果、遺伝的に発症しやすい疾患を持つ犬種も少なくありません。こういった遺伝性疾患や何らかの慢性的な持病を抱えるわんこの場合、予防や治療のための医療費をかけてあげる必要があります。
手術や薬の処方だけでなく、その病気の予防や治療に適した専門の「療法食」が必要となる場合もありますが、療法食は一般的なフードよりも高額になるうえペット保険も適用外なので、それなりの出費がかかります。
ペット保険の加入で出費を抑える
ペットの医療費は人間の医療費のような公費負担がないため、びっくりするような高額になることも少なくありません。そのため最近ではさまざまな保険会社でペット保険商品が組まれています。
掛け金はそれなりにするので、何もないかもしれないと思うと加入を躊躇してしまうかもしれませんが、もしものときのことを考えるとペット保険に入っておくことが一番の節約です。
特に遺伝性疾患を発症しやすい犬種の場合であれば尚更。発症した後や高齢になると加入できなかったり掛け金が上がったりするので、一緒に暮らしはじめたらすぐに加入するべきでしょう。
最近では人間の健康保険証のように窓口に提示するとその場で保険が適用される商品もあり、保険金請求に診断書が必要な商品よりも手軽かつ診断書発行費用の節約にもなるのでおすすめです。
️4.やんちゃすぎるわんこ
わんこのイタズラや粗相で家具をダメにされてしまった経験、室内飼いの家庭であればどこでも一度はあるのではないでしょうか?
壊された家具の修理代や新規購入代のことを考えると、やんちゃすぎるわんこもお金がかかります。基本的なトレーニングが終わっていないパピーの頃だけであればまだ目をつむれますが、それ以降も問題行動が続くとなると困りものですよね。
飼い主さんのためにもわんこ自身が幸せに暮らしていくためにも問題行動は改善する必要がありますが、そのためにしつけ教室に通ったりドッグトレーナーさんを雇ったりすれば、やはり更にお金がかかってきます。
部屋の整理としつけの徹底
とはいえ、わんこのためにも家族のためにもしつけやトレーニングは「お金をかけてでもやるべき」ですから、しつけやトレーニングにかかるお金は惜しむべきではありません。
節約するとすれば、しつけやトレーニングが完了するまでの間、イタズラや粗相による被害を最小限にとどめることでしょう。わんこがイタズラしてしまいそうなものを可能な限り部屋に置かない、わんこの行動範囲を制限するなどの対策であれば十分に可能です。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?「かわいい愛犬のためならどんな出費も惜しくない!」「自分のものにはお金をかけないけど、愛犬のものにはお金をかけてしまう」「自分の美容院より愛犬のトリミングの頻度の方が高い」といういわゆる「親バカ」な愛犬家のみなさんも多いかもしれません。
とはいえ、それで破産してしまっては本末転倒ですから、お金をかけるべきところと節約すべきところをしっかり見極めるようにしましょう。