犬はしょんぼりするの?
大昔は動物たちには感情がないという論もあったようですが、現在でははっきりとは解明されていないとはいえ、犬には人間と同じように喜怒哀楽というような感情があるのではないかと言われています。
さらに、家畜となる牛や豚、馬などや犬は、人間でいうと2歳~4歳程度の知能があるという研究結果があります。知能が発達しているということは、感情があってもおかしくないですし、また日ごろ犬と生活をしていれば彼らにはっきりとした感情があると感じます。
喜怒哀楽があるということは、はしゃいだり怒ったりするのと同様に、気分が落ち込んでがっかりしたりしょんぼりすることもありますし、実はそう見えるだけということもあります。
では、しょんぼりした姿を見せるとき、犬たちはどんな気持ちなのでしょうか。
1.つまらない
遊んでほしいのに遊べない、お外に行きたいのにいけない、となると犬たちはストレスの発散もできませんし運動不足も解消できません。
人間やほかの犬と遊ぶことは身体を動かす以外に「どうやったらこのおもちゃを取られないか」「どうやったらこの紐を引っ張って行けるか」など、犬は頭を使って考えて遊びます。散歩のときはお外のにおいや景色が好奇心を刺激します。
しかし、これらが得られないとなると、(つまらないなぁ)と感じるのではないでしょうか。
遊びに誘ったのに放っておかれたり、散歩の時間になっても飼い主が動かなかったりすると、犬はしょんぼりして足元に寝転がってしまったり、ハウスに行ってしまったりします。面白くなさそうにごろりと寝転んでしまったり、呼んでも反応してくれないときはちょっとしょんぼりしすぎて拗ねているのかもしれませんね。
2.怖い
人間は叱られたとき、または悪いことをして反省したときなどは、元気がなくなりしょんぼりと肩を落としますよね。犬も同じかと思えば、実はちょっと違うのです。
お留守番の最中にいたずらをした、トイレではないところで用を足してしまったなどすると、飼い主側はつい感情的に「イケナイ!」と怒ってしまうかもしれません。そんなとき、犬たちは低い姿勢で這いつくばって上目遣いになります。
飼い主がいきなり怒り出したので、怖いと思っているのでしょう。このような姿勢をしている犬はとても反省してしょんぼりしているように見えますよね。
しかし本当のところ、犬はお留守番中のいたずらのことは覚えていませんし、トイレも違うところにしたということも覚えていません。ただ、飼い主が大きな声を出したので這いつくばって怖がっているだけなのです。
しょんぼりして見えるからといって反省しているのではないので、いたずらやトイレの間違いが減ることはありません。いたずらやトイレの間違いを現行犯で見つけたときは、しっかり教えてあげましょう。
3.具合が悪い
私たち人間も、お腹が痛かったり頭が痛かったりする場合には、すこし元気がなくなりしょんぼりした気持ちになりますよね。犬たちも同様で、体調がよくない場合はいつもの元気な表情ではなく、元気がなさそうにしょんぼりした様子になります。
一時的なものであれば様子を見ていてもよいのですが、嘔吐や下痢などが続いたり、発熱や震えなどが見られる場合は迷わずに動物病院を受診しましょう。
まとめ
犬たちにはいつも元気でいてもらいたいものですが、飼い主の都合が合わなかったり体の具合が思わしくなかったりすることで、犬も「しょんぼり」することがあります。
気分の落ち込みだけであればまだよいのですが、体の具合が悪くなっている場合もあるため、様子がおかしいなと思ったらしっかりとチェックをし、対処してあげてくださいね。