犬は人間の言葉を理解しているの?
犬は「待て」や「おすわり」など、簡単な指示を理解し従うことができます。他にも「もしかして言葉の意味を理解している?」と思うような態度や行動を見せることも多いでしょう。
犬は人間の言葉を日常生活の中で観察し、ある程度、理解していると言われています。ある研究結果では平均約90単語を理解しているとも言われており、多い犬だと200種類の言葉を理解していると考えられています。これは人間の2〜3歳児並みの知能です。
また、はっきり言葉の意味を理解していなくても、飼い主の声のトーンや表情、声量などからその言葉のニュアンスを理解することはできると考えられています。
したがって犬は多くの言葉の意味を理解し、その上で人間の会話もニュアンスで理解している可能性が高いのです。
犬が言われると悲しむ『飼い主のNG発言』5つ
犬は私たちが思っている以上に多くの単語を理解し、さらに発言内容をニュアンスで理解していると思われます。その情報を踏まえた上で、犬が言われると悲しむ飼い主の言ってはいけない発言を紹介します。
1.「嫌い」
人が「嫌い」という言葉を放つとき、どうしてもいつも以上に声が冷たくなってしまったり、突き放すような視線を送ったりすることが多いです。
犬はこの飼い主の態度を見て「自分にネガティブな感情を向けられている」と判断し、悲しくなってしまうと考えられます。
2.「あっち行って!」
忙しい時など、つい「あっち行って!」と声を張り上げて追い返すような態度を見せていませんか。大好きな飼い主さんに追い払われるような発言は、犬が「嫌われたかも」と悲しんでしまいます。
特に大声を張り上げていると、犬は驚きや不安、恐怖も同時に感じてしまいます。「なんだか怖い」と信頼関係にも悪影響を及ぼす恐れがあるので注意しましょう。
3.「バカ」
愛犬が悪戯をしたり問題行動をやめなかったりした時、つい「バカ」と悪口を言ってしまうという人もいるでしょう。この簡単な単語は、犬自身が言葉の意味を理解していなくても、飼い主からの不穏な雰囲気を感じ取っている可能性が高いです。
つい口をついて言いがちな言葉かもしれませんが、その言葉には無意識のうちに強い悪意が込められていることも多いので、言わないように気をつけましょう。
4.「どうしてできないの?」
トレーニングなどをなかなか学習しない犬に対して、つい本音がポロリと出てしまうこともあるでしょう。「どうしてできないの?」と呆れたように言ってしまうこともあるかもしれませんが、飼い主の呆れている態度を犬は敏感に感じとります。
自分が突き放されたような感覚を覚え、「もしかして捨てられるのでは」「嫌われたかも」と強い不安に襲われる犬もいるでしょう。
ため息を吐く行為も同じように犬を不安にさせてしまうので、こうした態度はなるべく愛犬の前では見せないよう努めましょう。
5.他の犬と比較して愛犬を貶す発言
散歩中などに他の犬と会った時、つい他の犬と比較して愛犬を貶すような発言をしていませんか。日本人特有の謙虚な姿勢が悪い方向に出てしまうケースです。
他の犬と比較して愛犬を貶している時、無意識に相手の犬を可愛がるような行動や態度を見せている飼い主は多くいます。その様子を観察し、犬は悲しくなったり嫉妬してしまったりすることも。
自分が他の人と比較されて貶されたら悲しいと感じる人は多いでしょう。犬も例外ではありません。ぜひ愛犬が一番という態度を愛犬に向けてあげてください。
まとめ
いかがでしたか。犬は人間ほど言葉の意味を理解していませんが、思っている以上に言葉のニュアンスを感じ取っています。今回紹介したNG発言以外にも、愛犬を傷つけるような発言はしないようにしましょう。