犬が鼻を鳴らすときに考えられる理由や心理4つ
愛犬が「フンッ」と短く鼻息を出すように鼻を鳴らすことはありませんか。犬のこの行動には、さまざまな意味が隠れています。ここでは、犬が鼻を鳴らすときに考えられる理由や心理を紹介します。
1.嗅いだ匂いをリセットするため
犬が何かの匂いを嗅ぐような行動や仕草を見せた後、「フンッ」と軽く鼻を鳴らした場合は、今嗅いでいた匂いをリセットしようとしています。
入念に嗅いだ匂いをすべて消し去るため、一度鼻の中に留まっていた匂いを勢いよく空気と共に体外に排出し、再び新鮮な空気を入れてリセットしようとしているのでしょう。
また、鼻の中に異物が混入し違和感を覚えているときにも「フンッ」と勢いよく鼻を鳴らす仕草を見せることがあります。
2.警戒や威嚇の気持ちを示している
じっと他の人や犬を見つめながら「フンッ」と強めに鼻を鳴らしている場合、相手に対して威嚇や警戒していることを示す意味があります。
「これ以上近づくと攻撃するぞ」「こっちに来ないでくれ」といった気持ちを相手に伝えるために強く鼻息を出しているのでしょう。
この警告を無視して近づいてしまうと、次の段階として唸る、吠えるといった行動に出る犬が多いです。飼い主もこのサインを見逃さず、少し相手から距離をとってあげるようにしましょう。
3.退屈や不満を感じている
短く「フンッ」とため息を吐くように鼻を鳴らしているときは、不満を感じているサインであることも考えられます。
なかなか飼い主がかまってくれなかったり、退屈に感じていたりするときに「つまらないな」といった不満を鼻を鳴らすことで気を紛らわせようとしているのです。
今日一日あまりかまっていないなと心当たりのある方は、なるべく早めに愛犬との時間を作ってあげてください。
4.飼い主にかまってほしい
犬の中には飼い主にかまってほしいという思いを込めて、強めに「フンッ」と鼻を鳴らしたり、その後に「クンクン」と甘えるような声を鼻から出してサインを送ったりする犬も多くいます。
「寂しいよ」「早くかまって」という合図なので、その日あまりかまってあげられていないと自覚がある場合は、早めに時間を作ってあげましょう。
ただし、このような甘え方に毎回のように応じていると、行為がエスカレートする危険性もあります。「さっき遊んだばかりなのに」というときは、「また後でね」などと声をかけてスルーしましょう。
異常な音を鼻から出している場合は病気に注意
もし何度も「フン!フン!」と鼻を鳴らしていたり、「ケッ、ケッ」「ガーガー」というような異音が聞こえたりと明らかにおかしな症状が出ている場合は、病気が隠れている可能性もあります。
主に心臓や肺の病気が隠れていることが多く、場合によっては気管虚脱の症状が現れている可能性も考えられます。思ったようにうまく呼吸ができず、苦しい状態を訴えているので、早めに動物病院へ連れて行きましょう。
また、「ぐーぐー」という音を出しながら鼻を鳴らしている場合は、短頭犬種によく見られる短頭種気道症候群を発症している恐れがあります。この場合も早急に病院へ連れて行き、対処してもらいましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬が鼻を鳴らしたとき、その時の状況に応じてさまざまな心理や理由が考えられます。愛犬の様子や直前の行動を思い返し、どのような心理が隠されているのか見極めましょう。もしも異常が見られたら動物病院へ行ってください。