犬が夜中に暴れる理由と心理
1.体力やストレスを発散させたい
犬が夜中に暴れるのは、余った体力やストレスを発散させたいからです。
飼い主が寝る準備をしている時、今日はもうお散歩には連れて行ってもらえないこと、遊んではもらえないことが分かり、暴れることで自分自身で発散させようとしているのです。
対処法としては、お散歩の時間を増やすこと、ただ歩くだけではなく体力を使うような運動を取り入れること、寝る前にお散歩をしたり、おもちゃで遊んだりすることなどがあります。
犬は体を動かすことで体力やストレスを発散させています。愛犬の体力や適切な運動量を把握し、運動不足にならないようにしてあげるとよいと思います。
2.夜中になると不安になる
犬が夜中に暴れるのは、夜中になると不安になるからです。
夜中に怖い体験をしませんでしたか?近所に大きな雷が落ちたこと、大きな台風が通ったこと、大きなサイレンが鳴ったことなど、夜中に起きた怖い出来事が不安にさせる原因になることがあります。
他には、飼い主の帰宅がたまたま夜中になってしまったことはありませんでしたか?いつもよりお留守番の時間が長いことに不安になり、夜中になる度に思い出し、不安や恐怖に駆られてしまっているのかもしれません。
対処法としては、夜中も安心して過ごせる、安心して眠れる環境づくりをしてあげることです。飼い主と一緒に寝ることで落ち着く犬もいます。
寝室にケージを置いたり、ベッドで一緒に寝たり、飼い主の気配が感じられるようにしてあげるとよいと思います。
3.寝る前にも遊んでほしい
犬が夜中に暴れるのは、寝る前にも遊んでほしいからです。
暴れる時、遊びに誘う仕草をすることはありませんか?前かがみの体勢でおしりを高く上げる、プレイバウと呼ばれる仕草は、犬が遊びに誘う時によくする仕草です。
寝る前にも遊んでほしくて夜中に暴れる時、おもちゃを出しっぱなしにしていませんか?おもちゃを口にくわえて持ってきて、これで遊んで!とおねだりすることがあります。
対処法ですが、「今日は遊びはもうおしまいだよ」の合図として、おもちゃを指定の場所に片づけるようにするとよいと思います。今日はもうおしまいなんだ、ということが犬にも理解できるようになります。
4.家族が帰宅して嬉しい
犬が夜中に暴れるのは、家族が帰宅して嬉しいからです。
家族の中に夜遅い時間に帰宅する人がいらっしゃるのではないでしょうか。嬉しくて興奮してしまった犬が、夜中にも興奮冷めず、暴れてしまうことがあります。
夜遅い時間に帰宅した家族が食事をするのであれば、食べ物がほしくて暴れてしまう犬もいますし、長時間会えなかった家族に構ってもらいたくて暴れてしまう犬もいます。
対処法ですが、帰宅してすぐ、たくさんスキンシップをしてあげるとよいと思います。静かにしなさいとなだめるよりも、コミュニケーションしてあげた方が犬を落ち着かせることができると思います。
犬が夜中に暴れる時の病気の可能性
体調を悪くしている
夜中に急に体調を崩してしまうことがあります。急な発熱や、痛み、不定愁訴などが可能性として考えられます。身の置き場がなかったり、痛みを耐えることができなくて暴れてしまうことがあります。
暴れることで不調を訴えているのかもしれません。
夜鳴きをしてしまう
子犬の場合は環境に慣れていないこと、老犬の場合は認知症によって、夜鳴きをして暴れてしまうことがあります。
部屋をウロウロと歩き回ったり、猛ダッシュで走り回ったり、飼い主を呼ぶわけでもなくただ泣き叫ぶなどすることがあります。
不安や寂しさを感じることがないよう、一緒に寝るなど、そばにいてあげると安心でき、少しずつ夜鳴きが改善するのではないかと思います。
認知症である場合、夜中に暴れることや夜鳴きをすることが増えることがあり、飼い主も眠れなくなってしまうことがあります。
認知症を治すことはできませんが、対策をかかりつけの獣医師に相談してみてください。認知症と断定する前に、認知症と似た症状のほかの病気が内科を確認することは大切です。また、サプリメントや処方食で症状が軽減する場合もあります。
まとめ
犬が夜中に暴れる理由と心理を4つ解説しました。
- 体力やストレスを発散させたい
- 夜中になると不安になる
- 寝る前にも遊んでほしい
- 家族が帰宅して嬉しい
夜中に限って暴れてしまう犬もいますよね。
他愛ない理由であれば、暴れすぎないように対策を立てていきましょう。病気が原因の場合もあります。暴れる以外に何らかの心配な症状があれば、動物病院を受診することをお勧めします。