愛犬を安心させる方法を知っておきましょう
初めての場所や苦手な場所へ行った時、知らないお客さんが来た時、雷や花火の音がした時などに不安を感じる犬は少なくありません。犬は不安を感じると尻尾を下げたり、震えたり、耳を寝かせたりします。
愛犬がそうした不安のサインを見せていたら、一刻も早く安心させてあげたい気持ちになりますよね。そんな場面に備えて、愛犬を安心させる方法をいくつか知っておきたいものです。
そこで今回は愛犬を安心させる方法をご紹介していきたいと思います。
愛犬を安心させる方法は?
1.落ち着いた態度を見せる
愛犬が何かに不安を感じている時は、まず飼い主さんが落ち着いた態度を見せることが大事です。
飼い主さんまで不安そうにしていると、愛犬はますます不安になってしまいます。反対に、飼い主さんの落ち着いた態度は愛犬を安心させます。私達人間も不安を感じている時に、落ち着いてどんと構えている人が近くにいると、何だか安心できますよね。
愛犬が不安な様子を見せている時こそ、飼い主さんはいつもと変わらない落ち着いた態度を見せて、愛犬を安心させてあげましょう。どんな時でも安心感を与えられる飼い主さんは、愛犬から信頼もされますよ。
2.撫でたり声をかけたりする
相手が飼い主さんであっても撫でられるのが苦手な犬もいますが、多くの犬は飼い主さんに撫でられるのが大好きです。そして不安な時に飼い主さんに撫でられると、安心することができます。
愛犬が撫でられることが苦手でないのなら、撫でることも愛犬を安心させる方法のひとつになります。毛並みに沿って優しく撫でてあげてください。撫でられるのが苦手な愛犬には、優しく声をかけてあげるといいでしょう。
3.ツボ刺激をする
愛犬が嫌がらないのなら、ツボ刺激を行うのもひとつの方法です。犬が不安な時に刺激すると効果的なツボは複数ありますが、ここでは2つのツボをご紹介します。
ひとつは、眉の内側のくぼみに左右ひとつずつある『攅竹(さんちく)』というツボです。ストレス軽減や緊張緩和などの効果があります。親指と人差し指を攅竹に当て、圧しながら小さな円を描くイメージで回していきます。
もうひとつは、『神門(しんもん)』というツボです。手根球(前足の地面に接地しない小さい肉球)の下にある筋のやや親指側のくぼみに左右ひとつずつあります。
神門は副交感神経を活発にするツボで、緊張や不安を緩和し、心を落ち着かせる効果が期待できます。綿棒や指で圧してあげましょう。
ツボ刺激は、無理に行ってはいけません。愛犬が嫌がったら、すぐにやめましょう。
4.気を紛らわせる
愛犬が不安そうにしていたら、気を紛らわせてあげるのもアリです。愛犬をそばに呼んで一緒に遊んだり、『オスワリ』や『フセ』などの簡単なコマンドを出したりしてみましょう。
遊んだりコマンドに従ったりしているうちに少しずつリラックスしてきて、不安な気持ちが緩和されるかもしれません。ぜひ、愛犬の不安度がまだ低めの時に試してみてください。
5.クレートに慣れさせておく
クレートに慣れさせておくのも、愛犬を安心させる方法のひとつと言えます。犬は、巣穴のような狭くて薄暗い場所にいると落ち着きます。そして、巣穴のような場所としてぴったりなのがクレートです。
愛犬をクレートに慣らしてあげれば、クレートが『安心できる場所』になります。雷の音を聞いたり、お客さんが来たりして不安を感じた時は、クレートに入ることで不安を軽減することができるでしょう。
また、クレートに慣れていると旅行などで知らない場所へ行った時にも、クレートの中で安心して過ごすことができます。
まとめ
今回は、愛犬を安心させる方法を5つご紹介しました。愛犬が不安そうにしている姿を見ると、飼い主としてはどうにかしてあげたくなるものです。
愛犬を安心させるために、不安の対象となっているものを排除してあげられたらいいのですが、排除できないこともあるでしょう。そんな時は、ぜひご紹介した方法を試してみてくださいね。