犬が暗い場所を怖がる理由
犬が部屋の電気を消したり夜の散歩を嫌がるようになったら、そこには何かしらの理由が存在します。
1.暗い場所で怖い経験をした
暗闇が怖いというよりも、他に怖い経験をして関連づけて嫌がっている可能性が高いです。閉じ込められた、雷や大きな音が鳴ったなど、犬がトラウマになるものはたくさんあります。
また、ケージに毛布をかけたり屋根をつけたりすると落ち着く犬がいますが、暗くなるのでかえって嫌がる犬もいます。
虐待を受けた犬や社会化不足の犬は、怖がりになりやすいので位場所も嫌がる傾向にあります。
2.目の病気・後遺症
観察していると、ほとんどの犬が夜真っ暗な散歩道でもスタスタ歩いています。夜電気を消した部屋でも水を飲み、トイレの位置もわかっています。
犬は本来夜行性なので、人間の目よりも多くの光を集めることができます。よって暗い場所で不安がるということはありません。
そのため暗い場所を嫌がる犬は、もしかすると眼の病気かもしれません。目をケガしたことがある犬や高齢犬はその可能性があるので、獣医師に相談してみてください。
暗い場所を怖がる犬への対処方法
では、暗い場所を怖がるようになってしまった犬にはどのように対処すれば良いのでしょうか。
暗さに少しずつ慣れさせる
虐待を受け暗くて狭い場所で生まれ育った犬は、暗い場所では辛かったときのことを思い出してしまうのでしょう。
たとえばお迎えしたばかりの愛犬に対して(この犬は暗闇が怖いのかな?)と感じたら、散歩は明るい時間に見通しの良い道を歩きましょう。その道に慣れてきたら、薄暗くなってから歩いてみてください。
徐々に暗さに慣らしていき、暗くても大丈夫な場所ができると、犬は違う状況でも不安に感じることは減ります。
見通しの良い部屋づくりをする
家の中に家具や大きな物があると死角ができ、怖がる犬もいます。犬は人間より目線が低いため大きな障害物は怖く感じてしまいます。犬の通り道となる動線はなるべく広くし、暗い場所にはライトを設置するなどして見通しを良くしてあげてください。
筆者の犬は元野犬で、障害物や音を怖がることがあります。生後間もなく保護されたので虐待を受けたわけではありませんが、なるべく犬の前に大きな荷物を置かないようにしています。
眼の病気かどうか調べる
犬は眼に異常があるとき、暗い場所を嫌がる他に、次のような症状が見られます。
- 眼の周りをよく掻く
- 眼が充血する
- 眼が白く濁る
- 顔を触られるのを嫌がる
犬の眼の病気の発症原因は主に遺伝、加齢、外傷などで、失明する場合もあります。しかし早期に治療をすれば治る病気もあるので、異変を感じたらすみやかに病院を受診しましょう。
まとめ
犬が暗い場所を怖がる場合、上記のような理由が考えられます。まずは徐々に暗い場所に慣れさせてあげましょう。
怖がる場所ではおやつをあげる、遊んであげるなどして楽しい経験をさせてあげてください。
いつも怖がる暗い場所を克服できれば犬は自信がつき、行動範囲が広がる可能性も。
ただし、目の病気等が原因と思われる場合は、愛犬のためにもなるべくはやく病院で診察してもらうことをおすすめします。