犬の食欲が異常!過食症の原因とやるべき予防策を解説

犬の食欲が異常!過食症の原因とやるべき予防策を解説

「犬の食欲が以前よりも増している」「食べすぎで心配」など、犬の過食が気になっている飼い主さんもいるのではないでしょうか?ここでは、犬の過食の原因や対策について解説します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の過食症とは?

ご飯を食べるレトリバー

まず、人間のような「神経性過食症」や「過食性障害」という疾患を患っている犬はほとんどいないでしょう。

そもそも犬の場合は自分で食事を用意することができないため、体が受け付けないほどの量の食べ物を食べるということは不可能です。そのため、犬に「過食症」という診断が下ることは基本的にないと思います。

しかし、与えれば与えるだけご飯を食べてしまうような犬を見て、異常な食欲を心配する飼い主さんは少なくないと思います。

多くの犬は与えた食べ物をすぐに食べ切ってしまい、どんどん欲しがる様子を見せます。これは、犬が早食いの傾向があり、元々鈍いとされている満腹中枢が働く前に目の前の食べ物を食べ終わってしまうことが原因と考えられます。

また、狩猟動物としての本能から食いだめをする習性もあるため、「目の前にある食べ物はすべて食べ尽くす」のが基本です。

満腹中枢は食べ始めてから15分以上経たないと働かないとされていて、ほとんどの犬はその前にご飯を食べ終わってしまうため、さらに食事を要求することはめずらしくありません。これは犬の性質上ごく自然なことで、心配する必要はないでしょう。

犬の過食の問題点

フードボウルをくわえるレトリバー

犬が食べ物を過度に欲しがることはそれほど心配することではありませんが、その要求に応じて食べ物を与えすぎることがないように飼い主さんは気をつけなければなりません。

当然のことながら、必要以上に食べ物を食べれば、肥満に陥ってしまいます。体重が増えると関節に負担がかかったり運動することを嫌がるようになったりして、ますます肥満が加速します。

そして、体力や筋力が衰えて、ひざ関節・股関節のトラブルや椎間板ヘルニアを引き起こすこともあります。さらに、肥満は様々な内臓系疾患を招く要因にもなるため、できる限り避けておきたいことなのです。

犬の過食の原因

ごはんを食べるビーグル

犬が多くのご飯を食べたがることは特別おかしなことではありません。しかし、これまでに比べて、「異常な食欲を見せるようになった」など大きな変化を感じた場合は、薬や疾患が原因で食欲異常を起こしている可能性があります。

犬の食欲が増す症状が見られる疾患としてまず考えられるのが、「クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)」や「糖尿病」で、これらは初期症状として食欲増進や多飲多尿が見られます。これだけでは疾患に気がつかないことが多く、さらに症状が進行すると今度は食欲の低下が見られるようになります。

また、「膵外分泌不全」は摂取した栄養を体内で吸収できなくなってしまうことから、食欲が増し、食べても痩せていく様子が見られます。ちなみに、糖尿病の場合も同様に食べても痩せていってしまい、クッシング症候群の場合は食べただけ太っていきます。

犬の過食の予防策

寝ているトイプードル

疾患や薬物の影響で過食になっているわけではない場合は、食欲旺盛な様子を見せていても特に対策を取る必要はありません。

ただし、いつもお腹を空かせている様子や食事に物足りなさを感じている様子を見て、何かしてあげたいというのであれば、満腹中枢が働きやすい食事の与え方をしてあげましょう。

犬は満腹中枢が鈍い上、それが働くまでに時間がかかります。そのため、犬がすぐにご飯を食べ切ってしまわないように早食い防止用の食器を利用したり、知育玩具にドッグフードを入れて簡単には食べられないように工夫したりするといいでしょう。

また、1日の食事量は変えずに、小分けにして与える回数を増やすのも満足感を高めるという点では有効です。

犬の過度な食欲に対して、「欲しがるだけ与える」といったことは絶対にNGです。こうした対応をすると、肥満や疾患を引き起こしたり犬がわがままになってしまったりするので気をつけてください。

まとめ

ごはんを待つハスキー

犬がご飯を過剰に欲しがる様子を見て、「過食症?」と心配になる飼い主さんもいるかもしれません。しかし、犬は早食いや食いだめの気質を持つため、ご飯をどんどん欲しがっていてもおかしなことではないでしょう。

ただし、犬が欲しがるからといって食べ物を与えすぎると、肥満やわがままにさせてしまう危険性がありますので気をつけましょう。

また、突然食欲が増すような様子が見られたら、疾患やストレスなどが原因となっている場合もあるので、ほかに変わったところはないかなどよく観察するようにしましょう。

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