犬が人に噛みついてしまう原因とは
犬が人に噛みついてしまう原因には、いったいどのようなものがあるでしょうか。
1.歯の生えかわり
子犬が噛みついてくる場合は、歯の生え変わりが原因と考えられます。
子犬は、生後4ヶ月ごろから乳歯が永久歯に変わりはじめます。歯が生え変わるときのムズムズしたかゆみを抑えたいと噛みついてくるのです。
歯の生え変わりの時期は人だけでなく、家具などにも噛みついてしまいます。そのため、噛んでもいいおもちゃを与えてあげるのがおすすめです。
2.恐怖
犬は、恐怖を感じたときに噛みついてくることもあります。散歩中に知らない人に触られたり急な引っ越しで落ち着く場所から離れるときなど、自分の身や居場所を守ろうと噛みつくのです。
恐怖やストレスを感じたときに噛むのがくせになってしまうと、飼い主さんだけではなく他人にも危害を与えてしまう危険性があります。大事な愛犬がトラブルを起こしてしまう前に、しつけておくことが大事です。
3.興奮
一緒に遊んでいたり散歩中に走りまわったせいで興奮状態になり、噛みついてしまうことがあります。
犬からするとただ遊んでいるだけでも、加減ができないとケガにつながる可能性もあります。
子犬の頃から、噛んでいいものとダメなものをしっかり覚えさせることが大切です。
4.構ってほしい
飼い主さんに構ってほしいときに、噛みつくという行動をとってくることがあります。とくに子犬の頃は構ってほしいときに、じゃれて甘噛みしてくることも多いです。
子犬に甘噛みされると痛みも少なく可愛いからと、つい反応してしまいますよね。
しかし、噛みついた飼い主さんがリアクションしてしまうと「反応してくれている!喜んでくれている!」と犬は勘違いしてしまうので注意しましょう。
5.ケガや病気
ケガや病気のときに触られて、体に痛みを感じ思わず噛みついてくることもあります。愛犬をいつもどおり触ろうとして、いきなり噛みつかれると驚いてしまいますよね。
思わずショックを受けてしまいそうですが、普段と様子が違うときにはケガや病気を疑いましょう。
急に愛犬が噛みつくようになった場合は、動物病院で診察してもらうことをおすすめします。
噛みついてきた犬にしてはいけないNG行為
犬が人に噛みついてしまうと、ついしてしまう行為がありますが、避けておいた方が良い行為も存在しますので注意が必要です。
天罰形式で叱る
愛犬が噛みついてきたときは、怒鳴ったり叩いたり天罰方式で叱るのはやめましょう。
噛みつかれると驚きやショックを感じてしまいますが、先述のとおり、犬が噛みつくのにはなにかしらの原因があります。
いきなり大きな声で叱ったりケージに閉じ込めるなど、天罰を与える形で反応してしまうと犬は恐怖を感じるのです。自分の身を守るために、より強く噛むようになってしまうこともあります。
そのため、まずは「なぜ噛みついてきたんだろう?」と噛んでしまった原因を考えてあげるようにしてください。
要求をきく
犬がおねだりで噛みついてきた場合に、すんなり要求をきいてしまうのもNGです。犬が噛みついて要求してきたことに一度でも応えてしまうと、「噛みつけば遊んでもらえる!」と犬は覚えてしまいます。
そうすると、飼い主さんに何か要求したいときには毎回噛みついてくるようになってしまいます。
この流れでは犬に間違った認識を植えつけてしまうことになるので、愛犬に噛みつかれても要求には応えないようにしましょう。
まとめ
犬が人に噛みついてしまうのには、今回ご紹介したようにさまざまな原因があります。
噛みつかれたことに対して叱る前に、まず原因を考え解消してあげてください。原因を解消することで、しつけやすくなりますし噛み癖の改善にもつながるでしょう。