犬は寂しさで強いストレスを感じてしまう動物
犬は野生動物として生きていた頃、他の犬と共に集団で行動していたと考えられています。そのため、仲間意識が強く愛情深い動物であると考えられているのです。
この習性を受け継いでいる現代の飼い犬たちも飼い主や家族に対する愛情は深く、寂しさに弱い傾向が強く見られます。
寂しさはストレスの原因となりやすく、ストレスが溜まることで問題行動や体調不良にもつながりやすくなります。また最近の研究では、ストレスが寿命にも影響すると公表されているため、「寂しい」という気持ちはさまざまな悪影響をもたらす恐れがあるのです。
犬が寂しい気持ちになってしまう『飼い主の行動』5選
愛情深い犬たちにとって、飼い主の行動で幸福度が大きく変わります。飼い主のある行動に寂しさを強く感じている犬たちは少なくないでしょう。ここでは、犬たちが寂しい気持ちになってしまう飼い主の行動をいくつか紹介するので、参考にしてみてください。
1.まったく視線を向けてくれない
犬は親しい間柄の相手とアイコンタクトを取り合うことで愛情を感じていると言われています。そのため、まったく視線を自分に向けてくれない飼い主に対して、寂しさを募らせている犬は多いです。
忙しく手が離せない時であっても時々愛犬に視線を向け、「ちょっと待ってね」など優しく一声かけてあげるだけでもストレス度が大きく下がります。
2.「かまって」アピールを無視される
愛犬から「かまって」というようにアピールされているのに、スマホやゲーム、テレビなどに夢中になっていて無視してしまう…ということはありませんか。
もしも自分が声をかけた相手に無視されたら…と考えると、強い寂しさやストレスを感じますよね。犬も同じ気持ちなのです。このように「かまって」アピールを無視されると、犬は強い孤独を感じストレスの原因となります。
3.イライラした様子を見せる
嫌なことがあると、愛犬の前でついイライラした様子を見せてしまうという人は多いでしょう。犬は飼い主の感情を敏感に察知するので、こうした飼い主のイライラにももちろん気付いています。
「今は話しかけないほうがいいかな」と遠慮させてしまったり、「もしかして僕のせい?」と勘違いさせてしまうことで、寂しさを感じる恐れがあります。
なるべく愛犬の前でイライラすることは避け、愛犬とコミュニケーションをとることで心の平穏を取り戻すようにしましょう。
4.留守番時間があまりにも長い
最近では、一人暮らしの世帯や共働き世帯でも犬を飼うご家庭が増えています。決して悪いことではありません。しかし、あまりにも留守番時間が長いと、犬はひとりぼっちで長い時間を過ごさなければならないのです。
人間のようにたくさんの娯楽があるわけでもなく、自由に外に出かけることもできない犬にとって、飼い主に置いてきぼりにされる留守番時間は強い寂しさを生みます。
留守番時間は、1日のうち長くても8時間程度にとどめ、帰宅後は愛犬とコミュニケーションをとる時間を十分に設けるようにしましょう。
5.指示に従っても褒めてあげない
犬は信頼している飼い主に喜んでもらいたいという思いで行動することも多いです。基本的な指示に従うのもそのためでしょう。
しかし、良いことをしたのに褒めてもらえずスルーされてしまうと、「あれ?」と期待を裏切られたような気持ちになり、寂しさを感じる犬も多いです。
指示に従った時、きちんとルールを守れた時、新しいトレーニングを達成できた時など、ことあるごとに褒めてあげることを意識しましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は飼い主の行動1つで大きな喜びを得たり、反対に大きな寂しさや悲しみを感じたりします。愛情深い犬たちとのコミュニケーションはなるべく大切にし、こちらも愛情を惜しみなく伝える努力をしましょう。