犬が苦手な「NGアイテム」とは
犬と一緒に暮らす飼い主として、犬が苦手な「NGアイテム」を知っておく必要があります。
1.香り成分が強いもの
人間は、衣類の洗剤やシャンプーやボディソープなども「香り重視」で選ぶことがあります。また、日常的にお部屋で芳香剤やアロマオイルの香りを楽しむ方も多いのではないでしょうか。衣類や髪、部屋に好みの香りがある生活は、なんとなく気分が良いものです。
しかし犬は人間よりはるかに嗅覚が優れている動物です。人間が「良い香り」と思っているものであっても、犬にとっては「強烈なにおい」である場合もあります。アロマオイルなどは成分が強すぎて犬には害になることも。
特に、犬を洗うときのシャンプーに関しては、人工の香料が多く含まれているモノを使ってしまうと犬は強い抵抗感を感じることが多いようです。
犬はせっかく体を洗ったのに土や草の上でごろごろとすることはありませんか?これは、犬が人工のにおいを嫌がって、自然界にある別のにおいで上書きしようとしていると考えられています。
犬に使うシャンプーでは、各メーカーさんが強い香りを使わないようにしているとは思いますが、なるべく無香料のモノを選ぶようにしてあげましょう。
2.華美な装飾
犬は、自然界では当然服を着ません。犬の被毛は暑さや寒さを遮り身体を守るように生えているため、通常であれば衣類を必要としていないからです。
しかし室内で犬を飼育する場合の抜け毛対策や、被毛だけでは暑さ寒さの対応が難しい場合、皮膚を保護する必要があるとき、あるいはおしゃれのために、服が必要な場合も。
また、愛犬の適度なおしゃれを楽しむことも飼い主さんにとっても楽しいことですし、飼い主さんが楽しんでいると犬も楽しい気持ちになるので悪いことではありません。
しかしあまりに装飾がたくさんついている服、レースやチュールなどでひらひらさせすぎている服、あるいは伸縮性がないぴっちりとした服はお勧めできません。
ひっかかってしまったりして犬たちの身体に負担をかける場合や、飾りを間違えて飲み込んでしまったりという危険があるからです。着せる必要がある場合は、犬が呑み込めてしまうような飾りがないもの、窮屈ではないものを選んであげるとよいでしょう。
3.人間の食べ物
犬たちの味覚は人間よりやや鈍く、甘味、塩味、苦味、酸味などを感じにくいと言われています。そのため犬たちのフードやおやつは素材の味を生かしたものが多く、人間が食べるとやや薄味~ほとんど素材の味というように感じます。
しかし犬たちが味を感じないわけではなく、人間の味の濃い食べ物を食べてしまうとクセになってしまうこともあります。味の濃い食べ物は腎臓などの負担になりやすいため、人間のおかずなどをそのまま与えるのは絶対やめましょう。
また人間の食べ物の中には犬が食べると中毒を起こしてしまう食材も多く含まれます。ネギ類、チョコレート、イカ、ブドウなどは与えてはいけない食材の代表ですが、これ以外にも体質によっては乳製品や野菜なども注意が必要です。
おいしそうに食べる人間を見て、自分たちも欲しいといって来ることもありますが、犬たちには犬たち用の食べ物を与えるほうが安心ですね。
まとめ
今回は、犬が苦手な『NGアイテム』についてお伝えしました。
香りや衣類、食べ物など、人間が良かれと思っていても犬にとっては気に入らないものであったり、危険なものであったりすることもあります。
かわいいものやおいしいものを愛犬に与えたいという気持ちは、飼い主として当然のこと。
しかし、人間と犬は違う動物であることを意識し、犬の健康にとってリスクはないか、本当に犬にとって必要なものなのかどうかなどを、毎回与える前に考えてあげたいですね。