犬が落ち着けないダメな環境
1.テレビや音楽をつけっ放し
犬のお留守番中、テレビや音楽をつけっ放しにしていると、犬が落ち着けないダメな環境にしてしまっていることがあります。
「シーンとしているよりは、音があった方が寂しくないだろう」という飼い主の気遣いなんですよね。しかし、犬はテレビを観ませんし、音楽を聴きません。
お留守番中以外にも、テレビや音楽の大きな音が犬が落ち着いて過ごせない原因になってしまうことの方がよくあります。
とはいえ、ひとり置いて行かれることに不安や恐怖を感じ、寂しさから吠え続けたり自傷行為をしたりするような場合には、何か対策を考えなければなりません。
しかし、犬に何も症状がなく、ただ(寂しいだろうから)という理由でテレビや音楽をつけっ放しにするのはやめた方がよいと思います。犬が落ち着いていられず、ストレスの原因になっている可能性があります。
2.暑い・寒い
ひどく暑い時、または寒い時、温度や湿度を適切に管理していない室内は、犬が落ち着けないダメな環境です。
リラックスできる部屋の条件は、温度を18℃~22℃くらい、湿度を40%~60%くらいに管理することです。
年齢・健康状態・犬種・その犬の好みなど、犬に適切な温度や湿度はそれぞれ違いますので、愛犬が過ごしやすい条件で管理してあげてください。
ひどく暑い時、温度や湿度を適切に管理されていない室内にい続けると、犬が熱中症になってしまうリスクがあります。ひどく寒い時では、犬が上手く体温を調整することができず、体調不良を起こしてしまうことがあります。
室内温度計を利用し、温度や湿度や犬にとって適切であるかどうか、愛犬の様子と合わせてよく確認しながら管理してあげるとよいと思います。
3.窓際にケージを置く
お留守番中の犬がケージの中で過ごす場合、窓際にケージを置くのは、犬が落ち着けないダメな環境です。
見晴らしもよく、人間観察ができたり、お散歩中の犬を見ることができたり、寂しくなく楽しいのではないかと考えてのことだと思います。日当たりがいい、というのも条件としてよくありますよね。
しかし、窓の外を人や犬が通った時、犬は警戒したり緊張したりします。常に警戒していなければならず、落ち着いていられないのです。
もちろん、窓外を見ることが好きな犬もいます。窓際で日向ぼっこをすることが好きな犬もいます。そんな犬には、自由に窓際を行き来することができるようにしてあげるとよいです。
そして、ケージやクレートなどの寝床は、窓から離れた場所に置いてあげてください。
4.芳香剤の香りが強い
芳香剤の香りが強い室内は、犬が落ち着けないダメな環境です。
飼い主にとっては好きな香りに包まれた快適な室内かもしれません。しかし、犬にとっては、鼻の粘膜を刺激するようなツンとした香りです。痛みを感じていることがあるかもしれません。
室内に香りを置く時は、ほんのり香る優しい芳香剤を使用するとよいです。犬用の芳香剤もあります。
犬の体臭が室内に充満することを気にする場合には、空気清浄機を使用するのがおすすめです。芳香剤では香りでごまかしているだけで、消臭の効果を感じられないことがあります。
まとめ
犬が落ち着けないダメな環境を4つ解説しました。
- テレビや音楽をつけっ放し
- 暑い寒い
- 窓際にケージを置く
- 芳香剤の香りが強い
人も犬も落ち着ける環境づくりって難しいですよね。犬を優先してばかりいると、家族が落ち着けないことがあります。逆も同じですよね。
愛犬も体と心をゆっくり休めることができる環境づくりができているかどうか、愛犬を優先するあまり飼い主が落ち着けていないのではないか。改めて考えるきっかけになれると嬉しいです。