初対面の犬を勝手に触ってはいけない理由
1.犬の反応や行動が予測不可能だから
初対面の犬を勝手に触ってはいけないのは、初対面の相手に対して、愛犬がどのような反応や行動をするか、飼い主にも予測することは不可能だからです。
触られて喜ぶ犬もいます。嬉しくて飛び跳ねる犬もいます。飛び跳ねた時、相手を突き飛ばしてしまうことがあります。怪我を負わせてしまうことがあります。
ただ嬉しくて飛び跳ねただけなのに相手を怪我させてしまった時、全ては飼い主の責任です。怪我の程度によっては犬が何等かの処分を受けてしまう可能性だってあります。
普段は噛まない犬も、これまでに一度も噛んだことがない犬も、今日は触られることを嫌がって噛んでしまうかもしれません。犬だって、その日によって気分や機嫌が変わることがあるのです。
愛犬がどのような反応や行動をするか、飼い主にも予測することは不可能であるため、初対面の犬を勝手に触ってはいけないのです。
2.愛犬がストレスを抱えてしまうから
初対面の犬を勝手に触ってはいけないのは、犬が人に触れられることに対してストレスを抱えてしまうからです。
おとなしい犬は人から触られやすいです。吠えることもなく、逃げることもなく、嫌がることもないからです。
なぜ黙ってジッとしているのかは、おとなしい性格だから…という理由ばかりではありません。人が苦手で、人を怖がり、見知らぬ人が近づいたり触れたりすると緊張するからです。
不安・緊張・恐怖の気持ちから身動きができなくなってしまうだけなんです。ただおとなしい犬というわけではないのです。見知らぬ人に触れられる度に緊張し、恐怖を感じ、犬は強いストレスを感じています。嫌だと抵抗することができないからです。
飼い主はそんな愛犬の性格や気持ちを十分に分かっています。しかし、飼い主もまた優しい性格であるためか、「触らないでください」と言えず、笑顔で対応してしまうのです。
犬に出会った時は、「触っても大丈夫ですか?」「わんちゃん嫌がりますか?」「怖がりさんではないですか?」と尋ねてみてください。「触らないでください」とは言えなくても、「うちの子は怖がりで…」とは言えます。そんな時は遠慮してほしいです。
『イエロードッグプロジェクト』を知ろう!
愛犬と飼い主は、犬に触ってほしくない事情を抱えていることがあります。しかし、触らないでほしい!と言えない飼い主もいます。抵抗したくてもできない犬もいます。
「リードに黄色いリボンを付ける」のが『イエロードッグプロジェクト』の基本スタイルです。
健康上の問題がある、病気や怪我の治療中である、しつけの最中であるなど、それぞれに犬に触ってほしくない事情や理由があります。
リードに黄色いリボンを付けている犬を見かけたら、触ってはいけません。すれ違うことはできますが、ジッと見たり、近づいたりしないようにしましょう。
愛犬のリードに黄色いリボンを付けましょう
特別な事情や理由はないけれど、見知らぬ人に勝手に愛犬を触ってほしくない、嫌な思いをしたことがあるという飼い主は、ぜひ愛犬のリード黄色いリボンを付けましょう。
本当は嫌なのに、「触ってもいいですか?」と聞かれて、相手を傷つけたくなくて、つい「いいですよ」と言ってしまうことがありますよね。黄色いリボンで解決することができるといいなと思います。
まとめ
初対面の犬を勝手に触ってはいけない理由を2つ解説しました。
- 犬の反応や行動が予測不可能だから
- 愛犬がストレスを抱えてしまうから
想像してみてください。あなたに見知らぬ人が近づいてきて、「かわいいですね」と言って、あなたの頭を撫でます。恐ろしくないですか? 犬だって同じ気持ちです。「犬だからいい」などということはありません。
飼い主が「いいですよ~」「この子、人が好きなんです」と言っても、犬が触られることを嫌がることもあります。犬の反応も見ながら交流してみてくださいね。