犬が「居心地が悪い」と感じる飼い主の行動や状況とは
犬は基本的に飼い主が大好きで、いつも一緒にいることに喜びを感じる動物です。
しかしそんな犬でも、飼い主のとある行動や状況などを敏感に察知すると「居心地が悪い」と感じて避けるような仕草をすることがあります。
今回は、犬が「居心地が悪い」と感じてしまう飼い主の行動や状況について解説します。
1.家族で喧嘩をしてしまう
私たち人間も、家族や身近な人同士が喧嘩をしていると、当事者ではなくともなんとなく気まずく居心地が悪く感じるものです。
犬は人間の表情や声色をよく観察していますから、家族などの雰囲気が悪くなると敏感に察知します。リラックスできる空間であるはずの家にいるのに、ハウスに閉じこもったり、逆に喧嘩をしている人の間に入ってうろうろとしているときは「ちょっと落ち着いて」という犬のメッセージかもしれません。
2.飼い主が悲しんでいる
こちらも犬がよく人間を観察しているからこそ起こることでしょう。
人間の表情や仕草をよく読み、いつもと違う・元気がないということを犬は敏感に察知します。特に犬は「いつもと同じ」ことで安心する動物なので、叱られたりしているわけでもないけれど飼い主の様子がいつもと違うと大きな不安を感じてしまうようなのです。
いつもと違って不安になると、やはり「居心地が悪い」と感じるのでしょう。そわそわと落ち着きなく動き回ったり、必要以上にはしゃいで見せたりすることがあるようです。
3.飼い主の関心がない
愛情の反対は「無関心」です。犬たちは無関心で放置されている時間が長い場合、自分ではないほかの犬や動物に飼い主の関心が向いている場合に強い不安とストレスを感じていると考えられます。
これは家族に赤ちゃんが生まれたときなどにも起こります。犬にとっては自分ではない新参者に家族がかかりきりになることは、無視されていると同じことで、非常に強いストレスを感じるようになるでしょう。
しかも赤ちゃんが家に来るということは、家族の生活リズムが変わったり、一家のママがずっと疲れて機嫌がよくなかったりするなど、犬にとっては不安が大きくなる原因しかない状態になりやすくなります。
犬が「居心地が悪い」と感じてしまっているときの仕草とは
犬が「居心地が悪い」と感じた際は、何かしらの仕草や行動で示します。なかでもよく見られるのが、カーミングシグナルやトイレの失敗などです。
あくびをしたり鼻をよく舐めたり、飼い主から目線をそらしたりするのは相手に対して「落ち着けよ」というカーミングシグナルの一種です。これがよく見られる場合、犬はストレスを少なからず感じているという状態になっています。
また落ち着きなくうろうろを歩き回る、トイレの失敗を繰り返す、飼い主のものを壊すなどの行動に出ることもあるでしょう。これは気を紛らわせたり、飼い主の関心を引いたりするための行動です。落ち着かない気分のまま動き回っているときも、トイレをわざわざ失敗するときも、大抵は飼い主の側をちらちらと観察しています。
このような行動が見られたときは、犬が何らかのストレスを感じていると察知し、すみやかにその原因を取り除いてあげるようにすると良いでしょう。
まとめ
犬が居心地が悪いなと感じているときは、犬にとって少なからずストレスがかかっている状態です。
一過性のものであれば良いのですが、この状態が長く続くことは犬と飼い主の信頼関係を崩すことになりますし、ストレスが高まりすぎて病気になってしまうこともあるでしょう。
もし愛犬が居心地が悪そうな仕草を見せていたらそれを放置せずに、まずは自分の行動や状況を省みて、適切な対応をしてあげてくださいね。