犬が寝る前に見せる『謎の行動』5選
皆さんは、愛犬が寝る前に謎の行動を見せることはありませんか。「いったい何をしているの？」と不思議に思ってしまう行動には、犬ならではの習性や重要な意味が隠れているのかもしれません。
ここでは犬が寝る前によく見せる『謎の行動』と、それぞれの意味や心理を解説していきます。気になる方は愛犬の行動と照らし合わせてチェックしてみましょう。
1.クルクルと回る
寝る前にベッドの上や寝床となるクッションやブランケットの上で、クルクルと何周か回っているところを目撃したことはありませんか。「どうして回っているの？」と不思議に思ってしまいますよね。
このクルクルと回る行動にはいくつか説がありますが、最も有力な説として自分が寝る場所の周辺に敵がいないかどうかチェックしている、という説があります。
野生動物として生きていた頃は、どこから敵が襲ってくるかわかりません。寝ている間は最も無防備になるため、寝る前に必ず念入りに周辺を確認していたと考えられます。その名残りが習性として受け継がれているのではないか、と考えられているのです。
2.寝床を掘るような仕草を見せる
クルクルと回る行動をして見せる犬もいれば、寝床を掘るような仕草を見せる犬もいます。寝床を掘るという不思議な動作も、野生時代の名残だと考えられています。
寝床を掘ることで、犬は自分にとって寝心地の良い寝床環境を整えていたと考えられています。また、地面を掘り少しでも隠れられるスペースを作ることで、敵から姿を隠すという意味もあったのでは、という説もあります。
どちらにせよ野生時代の習性が今も名残として残っており、寝床を掘るような行動をとることで、安心感につながっているのかもしれません。
3.飼い主の衣類を集めてくる
どこからか飼い主の靴下や今日着ていた服、よく使っているブランケットなどを集めてくることはありませんか。「それは私の服なんだけれど…」と驚いてしまいますよね。
しかし、これは飼い主のことが大好き、という愛情表現でもあります。飼い主の着ている服や靴下、使っているブランケットなどには飼い主の匂いが強く染み付いています。
大好きな飼い主の匂いがする衣類やブランケットに囲まれて眠ることで、安心して眠れることを理解しての行動だと考えられます。可愛らしいですよね。
4.くちゃくちゃと口を動かす
眠る直前、くちゃくちゃとなぜか音を立てながら口を動かす仕草を見せる犬も多くいます。この仕草は、赤ちゃんの犬が母犬の母乳を吸うときに見られる行動の名残だと考えられているため、甘えん坊な犬によく見られると言われています。
特にリラックスしている状態の時に見られることが多く、「安心するな〜。今日は気持ちよく眠れそう」という心理が表れています。
5.「フーッ」とため息をつく
寝床に座ると、フーッと深いため息をつく犬も多いですよね。犬のため息には大きく分けて2種類ありますが、深く長いため息をつくときはリラックスしていたり、満足感に浸っていたりすることが多いです。
1日の日課がすべて終わり、「今日はもうあとは寝るだけ」という状況に入ったとき、犬もそのルーティンを理解しているため、安心して眠りに就こうとしているのでしょう。
人間も何かひと段落した時に「フーッ」と安堵感からため息をつくことがありますよね。その行動と同じ意味を持つと考えてください。
まとめ
いかがでしたか。犬が寝る前に見せる不思議な行動には、元々野生時代で培ってきた習性が関係していたり、その時の愛犬の心理が隠れていたりします。不思議で可愛らしい寝る前の謎の行動、ぜひじっくり観察してみてくださいね！
