犬の去勢・避妊はすべき?結局どうしたらいいの?

犬の去勢・避妊はすべき?結局どうしたらいいの?

犬と暮らし始めたら直面するのが「去勢・避妊をどうするか」。これは飼い主さんがしっかりと考えて決めてあげなければいけないことだと思います。この記事では犬の去勢・避妊のメリットやデメリットなどをお伝えしていきます。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の去勢・避妊はすべき?結局どうしたらいいの?

寝ている犬のアップ

新しい家族として迎えた犬と暮らし始める生活はワクワクすることの連続だと思います。これから長く愛する家族として共に過ごしていく大切な愛犬の去勢・避妊手術について、ふと考えたことはありませんか?

犬の去勢や避妊手術は義務ではないので、飼い主さんの考えにより受けるか受けないか決めることができます。

「人間の勝手な都合でかわいそう」「健康体なのに手術をすることに抵抗がある」「将来的に子供を生ませたくなるかもしれない…」など、愛犬の幸せを考えると悩んでしまうものだと思います。

去勢、避妊手術にはメリットもデメリットもあるので、しっかりと理解したうえで受けるか決めましょう。

犬の去勢・避妊手術のメリット

お散歩中の犬

1.病気の予防

去勢・避妊手術を受けることは、将来的に発症してしまうかもしれない様々な病気の予防に繋がります。女の子の犬であれば子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、また卵巣の疾患などのリスクを減らすことが出来ます。男の子の犬の場合、前立腺肥大や精巣腫瘍、また会陰ヘルニアなど。

これらの病気のほとんどが8歳以上のシニア犬になってから発症率が上がる病気で、加齢も原因のひとつでもあります。若い年齢のうちに去勢・避妊手術を受けることは予防策のひとつとなります。

女の子の場合、初回発情までに避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発生率が1%と言われています。しかし2回目の発情以降に避妊手術を行った場合は発生率が25%になります。早めに手術を行う方が乳腺腫瘍の発生率は圧倒的に低くなります。

2.発情期のストレスがなくなる

愛犬に子供を産ませない選択をしているのであれば、発情期があっても交配することはありませんよね。

女の子の犬の発情期(ヒート中)はホルモンの影響でストレスを感じ、落ち着きがなくなったり食欲不振になってしまったりといつもと違う行動をとりがちです。また去勢していない男の子の犬であれば、発情期中の女の子の犬のニオイを感知すると発情します。

これは自然の本能なので仕方がないのですが、発情期中の女の子の犬のニオイを感知した未去勢の男の子の犬の興奮度合いはもの凄いもので、攻撃的になったり脱走しようとしたりと、飼い主さんでも手がつけられなくなることがあると思います。

女の子でも男の子でも「発情」に関する性ストレスは相当なもの。去勢・避妊手術を受けることでこのストレスをなくしてあげることが出来ます。

犬の去勢・避妊手術のデメリット

ベットから顔をのぞかせる犬

1.手術に伴うリスク

多くの犬が去勢・避妊手術を受けてはいるものの、外科手術なので絶対に安全という訳ではありません。実際に手術中に亡くなってしまった犬がいるもの事実です。

特にパグやボストンテリア、フレンチブルドッグなどの短頭種は鼻や喉の奥の形状の影響により、目覚める時に呼吸困難に陥りやすく麻酔のリスクが高いと言われています。

その他、肥満の犬も喉のまわりのなどの脂肪が多く呼吸機能が低下していることが多々あるためリスクが高くなります。

2.太りやすくなる

去勢・避妊手術を受けた犬は、ホルモンバランスの変化による影響で太りやすくなってしまいます。

女の子の犬の場合、避妊手術を受けたことによりエストロゲンの分泌量が減少します。エストロゲンには食欲を抑制する働きがあるため、そのホルモンの分泌が減少することにより、食欲が増加して太りやすくなる傾向があります。

男の子の犬の場合、術後には筋肉を発達させる働きがある男性ホルモンの分泌が減少します。そのため筋肉ではなく脂肪がつきやすくなり太りやすくなるよう。

また男の子でも女の子でも、繁殖するために必要であった性ホルモンが減少するので、手術前に比べると体に必要なカロリーが少なくなります。術後はご飯の内容や与える量にも注意が必要です。

3.尿失禁が起こる可能性がある

去勢・避妊手術を受けることで尿失禁を起こす犬もいます。どちらかというと女の子の犬によく見られる症状で、男の子の犬にはあまりありません。また、特に大型犬の発症率が高くなっているので大型犬の女の子の場合はリスクが高くなります。

尿失禁は性ホルモンの減少が原因になることが多いよう。尿道括約筋の筋肉が緩まり尿漏れを起こしてしまうようです。術後すぐではなく中高齢になってから症状が現れやすく、症状が出た場合、ホルモン剤を使用しての治療となります。

まとめ

聴診器とバンダナをつけた2匹の子犬

犬を迎え入れた時に考えて決めなければいけないのが「去勢・避妊」をどうするか。正しい正解はないものかもしれませが、愛犬の幸せを考慮して決めてあげられるのは飼い主さんだけです。

いまいちど愛犬の去勢・避妊についてどうするべきなのか考えてみましょう。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。