愛犬のカットを失敗しにくくする頼み方とは?具体的な数字を伝えるのがベスト

愛犬のカットを失敗しにくくする頼み方とは?具体的な数字を伝えるのがベスト

愛犬のカットをお願いしにサロンに連れて行ったものの、実際トリミングが終わって帰ってきたら思ってたスタイルと違ってた…ということありますよね。特に多いのが「思ってた以上に短く切りすぎてる」というもの。カットスタイルがイマイチ伝わっていなくてなんか違う…くらいならまだいいのですが、切られすぎているというのは修正しようがなくショックも大きいものです。そこで、ここでは愛犬のカットをできるだけ失敗から遠ざけるための頼み方についてお教えしたいと思います。

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具体的にカットして欲しい長さ(数字)を伝える

バリカンでトリミングされてるヨーキー

愛犬のカットをトリマーにお願いするときに「短くお願いします」「ちょっと揃えるくらいでお願いします」といったような伝え方をしていませんか?

こうした伝え方だと伝え手と受け取り手のイメージに差がでやすくなってしまい、その結果「イメージと違った…こんなつもりじゃなかった…」といった状態に陥ってしまいます。

本来ならプロである立場から具体的なカット内容のカウンセリングをすべきだと個人的には思いますが、それができるトリマーは正直少ない傾向にあるのもまた事実です。

しかし、これがトリマーの立場になると「短め、揃えるだけというからその通りにしたのに…」となってしまう人もまた少なくないので、こうした良いとは言えない結果を回避するためには双方寄り添う必要があります。

とはいえ出会うすべてのトリマーに「何も言わなくても寄り添ってほしい」と直接求めるのはなかなか難しいと思いますので、現実的かつ即効性があるといっても間違いない方法を飼い主さんの方から提示することをおすすめします。

それはカットの具体的な数字を伝えるという方法です。

例えば「短く」と一口に言っても、これをもう少し細かくすると「どれくらい短く?」という疑問が出てきます。この「どれくらい?」というところが抜け落ちると、それぞれの脳内のイメージだけで終わってしまい、お互いにテレパシー能力でもない限り思う長さに仕上げることは相当難しいです。

ですがこれを「根本から1cm残るくらい」と具体的な数字を提示すると、伝え手や受け取り手のイメージの違いというのはなくなります。

「ちょっと揃えるくらい」というカットの頼み方に対しても同じで、「毛先を1cmカットするくらい」「毛先を5mmくらい揃えるくらい」といった具体的な数字を提示すると、失敗をかなり避けることが可能です。

愛犬の毛質や骨格にあったカットスタイルを見つける

顔カットされているシュナ

長さを単純に短くするだけであれば上記のような伝え方でもいけますが、プードルやマルチーズといった全身カットが必要な犬種になると、もう少し具体的なスタイルを伝えなければいけません。

特にこだわりがなければ、「ここだけは…」というポイント以外はおまかせでいいと思いますが、「こうしてほしい」という希望のカットスタイルがあれば、トリマーにそれがわかるように頼むようにしてみましょう。

雑誌やネットでもさまざまなカットスタイルが掲載されているので、希望のカットスタイルと愛犬と照らし合わせながら選び、相談してみてください。

ただし、同じプードルでも毛量の多い犬や少ない犬、毛がふわふわもこもこの犬もいればカールが少なくすとんと落ちてしまうような犬もいますので、必ずしも飼い主さんの希望のスタイルができるわけではありません。

しかし、だいたい飼い主さんがイメージしているスタイルからどんな雰囲気のスタイルが好みなのかや、望むスタイルはできないけれどこの子にあった別のスタイルの提案、というものも可能です。

愛犬の安全と安心が大前提であることを忘れない

人の手を舐める犬

ここで一番大事なことをお話しします。それは『希望のカットスタイルの実現が、そもそも可能であるかどうか』です。

それは毛質や骨格ではなく、どんな犬にも当てはまる大前提の部分です。それは飼い主さんの愛犬の安全と安心が確保されているかどうか。

例えば、希望のカットスタイルがあって骨格や毛質からもそのスタイルを作ることが可能だとします。

しかし、愛犬自身がトリミングに対して恐怖や不安といった大きなストレスを抱えており、ひどく暴れてしまったり一見おとなしくしているようでも、決して穏やかではない生体反応を示しているようであれば「美しく仕上げるよりも早々に解放する」ことが望まれます。

これを「多少なら大丈夫」「保定すれば大丈夫」「見た感じおとなしくしてるから大丈夫」と軽んじているとどこかで大爆発が起こり手がつけられなくなったり、サロンに行くだけで震えたり帰宅してから元気がなく食欲が低下するなど、さまざまなトラブルにも繋がりかねません。

そしてそれはその時だけの問題ではなく、今後一生続く皮膚・被毛のケアをするうえでの大きな壁となってしまうのです。

それだけではなく、無理をすれば大小限らず抵抗を示しますから、それによって怪我やチアノーゼといった身体的トラブルだってありえるのです。そのような状態になっては飼い主さん自身も辛いですし、それを直接受ける犬自身にとってはもっと大きな負担であることは間違いありません。

そんな未来を可能な限り回避するためにも、そもそも愛犬の安全・安心が第一であり、それが大前提であるということを忘れず、犬にとって負担の少ないトリミングをこころがけてあげましょう。

まとめ

トリミングされる犬

愛犬のカットを失敗しにくくする頼み方のポイントは、具体的な数字を提示することです。「根本から1cm残るくらい」「毛先を5mm整える程度」といったように具体的な数字を提示すれば、伝わらなくて失敗というリスクは軽減することができます。

もちろん相手は生き物なので、突然動いて切りすぎてしまうということはありえます。そうなればそこに合わせてカットしたり、なじませたりといった工程がでてくるため、予定よりも短くなってしまったとうことはあり得ることです。

ですが、そうでなければ基本的には具体的な数字によって共通の仕上がりの長さを共有することができるので、長さの失敗は格段に減らせます。

ただしカットスタイル以前に、愛犬の安心と安全が大前提の施術なので愛犬に無理をさせるのではなく、寄り添った形でトリミングをしてもらうことが大切です。

愛犬にとって一生必要なトリミングが、飼い主さんにとっても愛犬にとってもマイナスなものにならないように取り組みましょう。

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