1.叱るときに名前を呼ぶ
犬を叱ったり注意したりするとき、思わず名前を呼んでしまうことはありませんか?
何かいたずらをしていたり、してはいけないことをしていたりすると「〇〇(名前)!」と呼んで行動を止めたり、「〇〇、だめ!」などと叱ったりする飼い主さんは少なくありません。
しかし、犬のしつけをしたりコミュニケーションを取ったりするために、犬が自分の名前を好きでいることはとても大切なことです。名前を呼ばれたときに嫌な思いをすると、名前に対してマイナスイメージを持ってしまうので、できるだけ避けましょう。
そのような場面では、名前ではなく「こら!」「NO!」など短い言葉を使うことを決めておくことをおすすめします。
2.犬に自由を与えすぎる
愛犬のことが好きな飼い主さんは、できるだけ愛犬が喜ぶことをしてあげたいと思うのではないでしょうか?
愛犬の楽しそうな姿やうれしそうな様子を見たくて、家の中でルールを作らず思うままに過ごさせたり、散歩中も犬の行きたい方向ばかりに行ったりすることもあるようです
しかしそれらをくり返すと、犬は満足感や幸福感を感じるよりも、どんどんわがままになってしまうことがあるのです。しつけが思うように進まなくなってしまうこともあるので、犬の自由にばかりはさせないようにしましょう。
3.犬は嫌がることはしない
大切な愛犬が嫌がることはしない、というととてもいい飼い主さんのように感じられると思います。しかし、いくら犬が嫌がったとしてもさせなければならないことはあるのです。
特に、歯磨きやブラッシング、散歩などのように、愛犬の健康を維持するためのことはおろそかにしてはいけません。それらを愛犬が嫌がるからとやらないようにしてしまうと、肥満に陥ったり皮膚や口内の病気になったりしてしまいます。
それは、大切なはずの愛犬を苦しめることにつながるばかりか、寿命さえも縮めてしまう可能性があるということを覚えておきましょう。
とはいえ、嫌がっているものを無理やりやらせるのはNGです。愛犬との信頼関係を損ねることになりかねませんし、場合によってはお互いに怪我をしてしまう危険性もあります。苦手なことは少しずつ時間をかけて慣らしていってあげることが必要です。
4.世間は犬好きばかりだと思っている
愛犬のことを「可愛い」「愛おしい」と感じている飼い主さんの中には、その犬が他の人にとっても「愛すべき存在」だと思い込んでしまう人がいます。
確かに、犬を見て可愛いと感じる人は少なくありませんが、当然のことながら犬に対して「怖い」「汚い」「苦手」と感じる人がいるということも忘れないようにしましょう。
自分の犬が他の人にとって恐怖や不安の対象になることを想像できないと、散歩やお出かけで不用意に他人に近づけてしまったり、外で自由にさせすぎてしまったりすることがあります。
外では犬に対して不安を抱く人がいるかもしれないということを意識して、マナーを守り配慮をしながら散歩やお出かけを楽しむようにしましょう。
まとめ
愛犬のことを大切に思い、愛している飼い主さんだからこそ、つい甘やかしすぎたり自由を与えすぎたりしてしまうことがあります。しかし、犬が思うままに生きることを許すのは、決して大切にすることとイコールではありません。
犬の健康と幸せを守るために何をすればいいかということは、人間だからこそわかる部分もあります。努力や苦労、配慮が必要なこともあると思いますが、「本当に」愛犬のためになるのは何かということをしっかりと考えることを意識してみてください。