風水上の「犬」の意味
家の間取りやレイアウトを決める際に「風水」を参考にしたという人も少なくないかもしれません。風水とは古代中国で生まれた思想で、「気」の流れや力を利用した環境学です。まずは風水における「犬」の立ち位置について見てみましょう。
1.犬は「火」の気を持つ動物
風水では宇宙の全てがエネルギー(気)で成り立っており、そのエネルギーは「木」「火」「土」「金」「水」の5種類に分けられると考えられています。
犬はこの中で「火」のエネルギーを持つ動物とされています。「火」のエネルギーにはスター性や華やかさがあることから、そのエネルギーを持つものは人気や地位を上げる運を持っていると考えられています。
2.犬の吠え声は邪気を払う
犬のエネルギッシュな吠え声は、家の中の「気」の流れを活性化するとともに、家の中に満ちる悪い「気」いわゆる邪気を払って幸福をもたらしてくれる効果があると考えられています。
玄関は絶対NG!その理由とは
せっかく買った可愛い犬の置物ですから「家に来た人みんなに見てもらいたい!」と玄関に飾っている人もいるかもしれません。ですが風水上では、玄関は犬の置物を置いてはいけない絶対NG箇所なんです。
犬といえば番犬というイメージもありますし、「家を守ってくれそうなのに玄関の何が悪いの?」と意外に思うかもしれません。その理由を見てみましょう。
1.悪い「気」だけでなく良い「気」も払ってしまう
玄関は外からさまざまな「気」が入ってくる場所であり、出入りする「気」の中には悪いものもあれば良いものもあります。
犬の吠え声が悪い気を払ってくれることはすでにご紹介した通りですが、犬は悪い気と良い気の判別ができないため、悪い気だけでなく良い気も追い払ってしまいます。
「悪い気が入ってこない分には良いのでは?」と思うかもしれませんが、善悪を問わず、新しい気が入ってこないこと自体が大きな問題なのです。新しい気が入って来ず、家の中の気が循環しないと、家の中の気全てが淀んでしまうのです。
2.良い「気」をかき乱してしまう
犬はよく動き回る動物です。何かに興奮しているときにはなおさらでしょう。この落ち着きのない性質が、玄関にあるせっかくの良い「気」をかき乱してしまうことがもう1つの問題です。
良い「気」が安定していないと、家全体の運気の浮き沈みが激しくなってバランスが崩れます。すると運気が下がり、争いや揉め事の絶えない家庭になってしまうと考えられるのです。
犬の置物の正しい置き場所
ではせっかく買った犬の置物、どこに置けばいいのでしょうか?
基本的には玄関さえ避ければNG箇所はないのですが、おすすめはずばり「リビング」です。家族が多く集まる場所に置いておくことで、家の中の気を活性化させてくれ、家族に笑顔をもたらしてくれると考えられています。
本物の「犬」は大丈夫!
玄関に犬の置物はNGですが、風水では置物と本物は別モノと考えられるため、本物の犬であれば玄関で飼っていても特に問題はありません。
ただし玄関は人通りが気になるので警戒心の強い子には向かなかったり、家族や来客の出入りのたびに気温が上下したりするので、愛犬の性格や特性を把握したうえで過ごしやすい環境を整えてあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「風水なんて占いの類、信じる必要はない」と割り切ってしまえばそれまでですが、気にする人にとっては重要なものですよね。
もし何か悪いことが起きたときに「もしかして犬の置物のせい?」と勘繰ってしまわない自信がなければ、念のため、犬の置物は玄関に飾らないことをおすすめしますよ。