犬は室内飼育の方が長生きする傾向にある
一昔前の日本では、犬を外飼いするご家庭が多く見られました。しかし、現在は家族としての認識が昔以上に強いため、室内飼育しているご家庭が大半です。
実は犬の平均寿命が延びた理由に、外飼いから室内飼育に切り替わったことも関係していると言われています。実際、外飼いよりも室内飼育の方が多くのリスクを回避できるため、室内飼育の方が長生きする傾向にあるという調査結果も出ています。
海外では犬の健康や精神面を考え、屋外で飼育することを禁止する法律を制定しているところもあります。それほど犬にとって飼育環境は大きな影響があるのです。
室内犬が長生きするのはなぜ?5つの理由を解説
屋外で飼育される犬よりも、室内犬が長生きするのはなぜなのでしょうか。ここではその具体的な理由を解説していきます。
1.脱走による事故が少ない
一昔前に比べて、犬が家から脱走してしまうケースが減少しています。これは、外飼いではなく室内飼育されている犬が多く、脱走するリスクを回避しているからとも言われています。
現在、脱走したとの報告が入るケースは、やはり屋外で飼育されている犬や散歩中のアクシデントなどが原因であることが大半です。
脱走してしまうと交通事故などに遭う確率も高くなり、脱走先で亡くなってしまったり、大怪我を負うリスクも高まります。
2.感染症にかかるリスクが減少する
屋外で飼育されている犬の場合、敷地内に入ってきた蚊やノミ、マダニなどを介して感染症のリスクも高まります。
しかし室内で飼育されている犬の場合、屋外で飼育されている犬よりも、こうした虫による感染症リスクが抑えられるため、長生きしやすいと言われています。
3.気温による体調不良を引き起こしにくい
日本は季節によって気温差が激しい環境下にあります。そのため、外飼いされている犬と室内飼いされている犬では、気温の変化による体調不良を引き起こすリスクが大きく違うという点も影響しているでしょう。
特に夏場は、猛暑による熱中症で犬が死亡してしまうリスクが高まります。普段外飼いしているご家庭でも夏だけは室内で過ごさせるなど、熱中症のリスクを回避する必要があります。
4.飼い主が体調の異変に気付きやすい
室内で一緒に過ごしていると、必然的に飼い主が愛犬を観察している時間が長くなります。すると、ちょっとした変化でも「なんだか今日は様子が違う」など違和感に気づきやすくなるのです。
こうした違和感に気づき、早めに動物病院で診てもらうことで、病気や怪我の早期発見・早期治療につながります。このように飼い主が愛犬の体調の異変に気付きやすいという点も、寿命を延ばす大きな理由になっているのです。
5.飼い主とのスキンシップが多くストレス緩和につながる
長寿の犬はストレス度が低く、幸福度が高いという研究結果も発表されています。やはり室内飼いの犬は、外飼いされている犬よりも飼い主とのコミュニケーション時間が多いため、ストレス度が低いと言われています。
飼い主との毎日のスキンシップや声かけ、遊びなどを通したコミュニケーションによって、犬のストレス緩和につながります。
なるべく愛犬と一緒に過ごす時間を設けて、心の健康状態を維持してあげられるよう多くのコミュニケーションを図るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか。室内犬は屋外で飼育されている犬に比べると、さまざまなリスクが解消できるだけでなく、飼い主が異変に気付けたりストレスの緩和に繋がるといった効果も期待できます。
現在、愛犬を外飼いしている方は、一度飼育環境を見直し可能であれば室内飼いに切り替えてあげることをおすすめします。