犬が寝るとき『枕』はあったほうがいいの?
リビングなどで愛犬が休んでいる時、クッションや丸めたブランケットを枕代わりにしていることはありませんか。「もしかして、犬も枕が必要なのかな?」と疑問に思ったことがある飼い主さんは少なくないはずです。
実際、犬が寝るときに枕は必要なのでしょうか。また、枕を使うことで何らかのメリットはあるのでしょうか。
1.犬にとっての『枕』の必要性
結論から言ってしまうと基本的に犬に枕は必要ありません。そもそも野生動物として暮らしていた頃、犬は枕のようなものを使って生活することはなかったため、『枕』という概念を持っていないのです。
しかし先に紹介したように、犬がクッションや丸めたブランケットなどを枕のように使う姿は多数目撃されています。顎を乗せてみたり、人間のように頭を乗せて枕のようにして使ったり…。
同じ高さのベッドや床に寝転ぶよりも、頭が少し高い位置にあったほうが眠りやすく寝心地がいいと感じる犬は多いのでしょう。
2.『枕』を使うことで期待できるメリットは?
枕を使うことで、犬にとって大きなメリットがあるとは考えられていません。しかし、犬たちが自ら枕代わりを用意して使っているということは、そこに寝心地の良さなどを感じているのでしょう。
犬の視点に立ってみると、枕を使うことで頭が動体よりも少し高い位置になることから、「寝やすい」「姿勢が楽」といったメリットがあるのかもしれません。
また、すでに高齢期に入っている犬の場合、1日の中で眠っている時間が長かったり、寝たきりの状態になっていたりするため、枕を使って体勢を楽にしてあげたり、床の硬さで頭を痛めてしまうのを防いだりする効果も期待できるでしょう。
愛犬に枕を選んであげる時のポイントや注意点は?
もしも愛犬に枕を選んであげる場合、どのような枕を選んであげるべきなのでしょうか。最近では犬用の枕や顎枕などが販売されているため、店舗やネット通販なので調べてみてください。
1.愛犬に枕を選ぶときにチェックしたいポイント
愛犬に枕を選ぶときにチェックしたいポイントとして、以下の点が挙げられます。
- 愛犬が好む感触(柔らかさや手触りなど)
- 季節に合った素材(夏はひんやりしたもの、冬は暖かい素材など)
- 愛犬の体格に合った高さや大きさ
まず、愛犬の体格に合った高さや大きさの枕を選ぶことが大切です。小型犬に大型犬用の枕を用意してしまうと、かえって使いにくかったり首元を痛めてしまう恐れがあるからです。
また、愛犬が普段から好んでいる素材を観察し、枕選びでも似たような素材を選んであげると良いでしょう。
2.老犬に選ぶ場合は高さや幅などを考慮して
寝たきりの高齢犬や寝ている時間が長くなってきたシニア犬などは、特に使い心地の良い枕を選んであげる必要があります。
頭の高さや枕の大きさ、場合によっては枕代わりになるような囲いが装飾されている犬用ベッドなども良いでしょう。
3.アレルギーを起こしやすい素材の枕は頻繁に洗濯を
犬用の枕の中には、触れるとアレルギー反応を起こしやすい素材が使われていることも時々あります。また、毎日のように使っている場合、定期的に洗濯しなければ汚れたりカビが生えたりと、不衛生な状態になってしまうこともあるでしょう。
このようにアレルギーを起こしやすい素材の枕は、なるべく頻繁に洗濯するよう心がけ、そうでない枕も定期的に洗濯して清潔感を保ちましょう。
まとめ
いかがでしたか。基本的に犬に枕は必要ありませんが、普段からクッションなどを枕代わりにして使っている犬の場合は、愛犬専用の枕を用意してあげても良いかもしれませんね。選ぶ際は愛犬に合った枕を選んであげましょう。