犬が飼い主のダメ!を聞いてくれない時の心理
1.「ダメ」が何かを理解できていない
犬が飼い主の「ダメ!」を聞いてくれないのは、その言葉の意味を理解できていないからです。「ダメ!」と言われても「?」と思っているのです。
- スリッパを噛んではダメ!
- トイレシーツを噛みちぎってはダメ!
- キッチンへ入ってはダメ!
- 階段を上り下りしてはダメ!
犬に「ダメ!」という時、いけないことをしている時や危険なことをしようとしている時がほとんどですよね。このいけないこと、危険なこと、「ダメ!」と叱られていることの意味をまだ犬が理解できていないため、言うことを聞いてくれないのです。
対処法は、「ダメ」の教え方を統一することです。
「ダメ!」を聞いてほしい時は、「ダメ」という言葉だけを使います。「いけない」「やめなさい」など、色んな言葉を使っては犬を混乱させてしまうからです。
「ダメ!」と叱る時は、何がダメなのかを理解できるように「犬に伝える」ということを考えながら叱ってみてください。イライラした気持ちやその時の感情によって叱っては、犬に伝わりにくいです。
2.「どうせ許してくれるも~ん」と思っている
犬が飼い主の「ダメ!」を聞いてくれないのは、「どうせ許してくれるも~ん」と思っているからです。
「ダメ!」と言いながらも面白がっていたり、仕方ががないなぁと結局は許してしまったり、犬を叱ることができていないのではないでしょうか。
ダメな行為をやめさせたい時、「ダメ!」と言っても聞いてくれないからといって、おやつと引き換えにその行為をやめさせたことがあるのではないでしょうか。
「ダメ!」を聞かなくても大して叱られもせず、おやつまでもらえてしまうのでは、言うことも聞かず、反省も全くしていないかもしれません。
対処法は、飼い主がヘラヘラとした態度をしてしまわないことです。おやつと引き換えなんて絶対にやめましょう。
3.理不尽に叱られていると思っている
犬が飼い主の「ダメ!」を聞いてくれないのは、理不尽に叱られていると思っているからです。
昨日はOKだったことを今日はダメだと言われた、というのであれば理不尽ですよね。昨日は吠えても何も言われなかったのに、今日は吠えたらダメ!と叱られた、というのでは、犬は言うことを聞きたくなくなってしまうことがあります。
対処法は、飼い主の気分次第で犬を叱らないことです。気分がいい時、犬がどんなに吠えても微笑ましく思えることがありますよね。
機嫌が悪い時はどうでしょう。犬がほんの少し吠えただけでもイラっとしてしまうことがあるのではないでしょうか。
飼い主の気分や都合ではなく、ダメなことに対しては一貫してダメ!と教えてあげるとよいと思います。
4.「飼い主だって言うことを聞いてくれないじゃないか!」と思っている
犬が飼い主の「ダメ!」を聞いてくれないのは、「飼い主だって言うことを聞いてくれないじゃないか!」と思っているからです。
「いつも私は飼い主の言うことに忠実に従っているのに!」と、ある日、感情が膨れ上がってしまい、言うことを聞きたくなくなってしまったのかもしれません。
対処法ですが、犬が飼い主への日頃の不満をため込んでしまっているようですので、発散させてあげるとよいと思います。
体を動かすことがおすすめです。愛犬の一番好きな運動は何でしょうか。お散歩に行くこと、ドッグランに行くこと、おもちゃで遊ぶことなど、好きな運動でストレスや不満を発散させてあげてみてください。
まとめ
犬が飼い主のダメ!を聞いてくれない時の心理を4つ解説しました。
- 「ダメ」が何かを理解できていない
- 「どうせ許してくれるも~ん」と思っている
- 理不尽に叱られていると思っている
- 「飼い主だって言うことを聞いてくれないじゃないか!」と思っている
しつけの最中なのであれば、「ダメ」を理解することができるまで根気強く教えてあげてください。
急に「ダメ!」を聞いてくれなくなった時は、まずは理由を探ることですよね。飼い主に反抗したくなるような理由が必ずあるはずです。愛犬の気持ちを読み取ってみましょう。