赤ちゃん言葉と普通のトーン、犬はどっちが好き?
海外の研究チームにより、犬と「赤ちゃん言葉」の関係性についてさまざまな実験が行われています。今回はその中の1つ、英国の研究者による実験についてご紹介します。
- 赤ちゃん言葉で話す人の声が流れるスピーカーを持ったAさん
- 普通のトーンで話す人の声が流れるスピーカーを持ったBさん
- 37匹の犬
この2名と37匹の犬をつかい、『犬はどちらの話し方を好むのか』という実験が行われました。
その結果は、「犬は、赤ちゃん言葉を話す人の声が流れるスピーカーを持ったAさんのことを長く見つめていた」というものだったそうです。
犬が赤ちゃん言葉にポジティブな反応をする理由
ほとんどの飼い主が愛犬に赤ちゃん言葉で話しかけたことがあるのではないでしょうか。
- 「お散歩に行く?」→「おしゃんぽに行く?」
- 「おやつ食べる?」→「おやちゅ食べる?」
無意識のうちに、このような話し方をしていることがあります。
赤ちゃん言葉で愛犬に話しかける時のご自身の気持ちや気分はどうでしょうか。愛犬とコミュニケーションをしたい、愛犬を甘やかしたい、そして、自分自身の気分がとてもいい状態ですよね。
イライラしていたり、機嫌が悪かったり、自分自身の気分が悪い時に愛犬に赤ちゃん言葉を使うことはないと思います。
つまり、犬にとっての飼い主の赤ちゃん言葉は、ポジティブな気持ちで素直に受け取ることができるということなのではないでしょうか。
普通のトーンで話しかけられた時よりも、赤ちゃん言葉で話しかけられた時の方が飼い主の機嫌がよいのです。
犬には赤ちゃん言葉を使うべき?
赤ちゃん言葉と普通のトーン。犬が好むのは赤ちゃん言葉かもしれません。
だからと言って、犬に対して赤ちゃん言葉を使った方がいい、使うべきだ、ということではありません。
無意識のうちに、犬に赤ちゃん言葉を使っていることはあっても、わざわざ意識して赤ちゃん言葉で話しかけなければ!と考えている飼い主はいないと思います。
どんな時に赤ちゃん言葉を使うといいのか
犬が失敗して落ち込んでいる時、赤ちゃん言葉を使って励ましてあげるとよいかもしれません。
例えば、トレイを失敗して落ち込んでいる時です。飼い主に叱られるのではないかと、しょんぼりとした表情をしていることがありますよね。トイレシートからちょっぴりはみ出してしまったり、トイレまで間に合わなくて粗相をしてしまったりなどした時です。
叱る飼い主はいないと思いますが、褒めることでもないため、対応に困ってしまうのではないでしょうか。
そんな時、「気にしなくていいよ、ママが片付けますから、向こうで待っててくだちゃいね♡」なんて赤ちゃん言葉で言ってあげると、犬があまり落ち込んだ気持ちにならずに済むかもしれません。
赤ちゃん言葉を使うことに抵抗がある方もいらっしゃるかと思います。「くだちゃいね」とまで言わなくても大丈夫です。赤ちゃんに話しかけるような、やんわりとしたトーンで話しかけるイメージで十分です。
まとめ
「犬には赤ちゃん言葉を使うべきなのか」という意味では、必ずしも使うべき言葉ではありません。
- 普通のトーン
- 優しいトーン
- 甘やかす時のトーン
- 叱る時のトーン
このように、話し方を使い分けるだけでも犬には十分に伝わります。
すると(赤ちゃん言葉を使うのはあまりよくないかもしれないけど、無意識に使っちゃうのよね…)と気にしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、犬に赤ちゃん言葉を使うことで何か悪影響を及ぼすようなことはないと思います。今まで通り変わらず、優しい気持ちで話しかけてあげてください。