犬が飼い主を待っている時の心理と6つの理由
犬が飼い主を待つ行動というのは、犬らしく健気な姿としてすぐに思い浮かべられるものです。犬と暮らす飼い主さんとしても、愛犬が待ってくれていた時の瞬間は、何度体験しても感動してしまうのでは?
じっと飼い主を待っている愛犬の気持ちを考えるとキュン!としてしまうかと思いますが、その心理は犬によって少し違いがあるようです。中には、純粋な気持ちばかりではない犬も・・・。
今回は、犬が飼い主を待っている時の理由を解説しますので、ぜひ参考になさってくださいね。
1.早く会いたがっている
まず、「大好きな飼い主さんが帰ってくるから」という心理です。飼い主が最も愛犬に期待したい心理ですね。人間は慣れてしまうと感動が薄れるものですが、犬の場合は毎回100%の喜びを表現してくれます。
犬は聴覚がとても優れているので、飼い主の足音や車やバイクの音など小さな音を聞き逃しません。家族は誰も気づかないけど、犬だけがいち早く玄関に向かっていきますよね。
数年ぶりに再会したならまだしも、ほんの数十分離れただけなのに全力で出迎えられてびっくりした飼い主さんも多いのでは?そんな純粋な気持ちで待ってくれている愛犬の姿は、何度見ても心を打たれるものですね。
2.早く一緒に遊んでほしい
若い犬や元気な犬であれば、「早く一緒に遊んで欲しい!」という気持ちで飼い主を待っていることもあるようです。飼い主さんと遊ぶのが大好きな犬であれば、ワクワクした気持ちで帰宅を待っているのかもしれません。
ボールや人形をくわえて玄関に向かってくる犬もいれば、「早くお散歩に連れて行って!」と帰宅したばかりの飼い主に迫る犬もいるようです。疲れてヘトヘトになっている人間としては大変ですが、じっと待ってくれていた愛犬のことを考えれば放ってはおけませんね。
3.おやつがもらえるかも♡と期待
飼い主の帰宅が待ち遠しいのは確かだと思いますが、中にはご褒美を楽しみにしている犬も少なくはないようです。待っていたご褒美におやつなどを一度でもあげると、犬は「ここで待つといいことがある!」と覚えます。
帰宅後に犬が催促をする場合はその可能性がありますが、おやつ目当てだとしても待ってくれていることには違いがありません。吠えたり走り回ったりせずに待っていられたら、ぜひご褒美をあげましょう。
4.いっぱい褒められたい
犬は飼い主に褒められるために生きていると言っても過言ではありません。待ち伏せをした時に飼い主に喜ばれたことを学習して行動していることもあります。
人間としても、玄関ドアを開けた時に愛犬から歓迎されると嬉しくて仕方がないものです。もし普段、「愛犬のことをあまり褒めていないかも」と感じるなら、いい子にして待っていた愛犬のことを褒めてあげましょう。
5.不安で仕方がない
「分離不安症」とは、犬が飼い主と離れている状態の時に、強い不安感になってしまう症状のことです。飼い主と離れることに対して強い不安感を抱いてしまい、精神的にも肉体的にも体調が不調となってしまことがあります。
飼い主が外出することを察知しただけで吠えたり、家の中を散らかすなどの問題行動が見られたら、それは不安分離症のサインかもしれません。気になる場合は、1人で過ごす時間を増やすようトレーニングを行ってみるか、専門家に1度相談してみてください。
6.仲間だから
群れで暮らすルーツを持つ犬は、飼い主や一緒に暮らす家族に対しても仲間意識を持っています。仲間の1人がいなければ、本能的に待つという行動に出るものです。
飼い主以外の家族のことも玄関で待つ犬は多いですよね。出迎えるテンションに違いがあるとしても、仲間を気遣った犬の行動を見ることができるのはとても貴重だといえるでしょう。信頼関係がなければ決して見られない行動なので、素直に喜んでくださいね。
まとめ
犬が飼い主を待っている心理はさまざまですが、そこには必ず信頼関係があることは共通しています。疲れて帰宅しても、純粋な気持ちで待っている犬の姿にぜひ癒されましょう。
もし「分離不安症かもしれない」と心当たりがある方は、1度獣医師など専門家に相談してみてください。ちょうどいい距離感を持って、これからも犬との暮らしを楽しみましょう。