1.匂いが気になる!
犬が床やソファーをホリホリしている時は、何かの匂いに夢中になっているのかもしれません。
犬には、狩猟本能があります。野性で暮らしていた頃には、土の中や草むらにいる小動物を捕まえるために、匂いを嗅ぎ前足を動かして狩りをしていました。
現代の犬にもその名残があり、気になる匂いを感じると、前足でホリホリとしてしまうのです。特に、テリアやダックスフントなどの狩猟犬は、その傾向が強いでしょう。
ソファーなどホリホリされると困る場所には、犬が近づかないようにしつけをしたり、犬が嫌がる匂いのスプレーなどをするなどして対策してみてください。
2.寝床を作るぞ!
犬が寝る時間になると、飼い主の毛布や、自分の寝床のブランケットをホリホリする姿を見たことはありませんか?
犬は野生時代、地面に穴を掘って眠る習性がありました。今でも眠る時には、巣穴づくりをするかのように、寝る場所をホリホリして整えることがあるのです。また、ホリホリすることで布の匂いが立ち上がり、安心して眠ることにもつながります。
オモチャや、おやつなどを貰った時に毛布をホリホリするのも「寝床に宝物を隠そう」としているようですよ。
人間からすると、ホリホリすることで寝床がぐちゃぐちゃになっているように見えますが、犬にはそれが心地よいようです。
3.イライラする~
犬がホリホリする理由の一つには「ストレス」があります。
運動不足や、環境によるストレスがたまると、犬はホリホリする行動を取ります。満たされない気持ちを、ホリホリすることで発散しようとするのです。
特に、飼い主の目の前で突然ホリホリする場合には、犬は「かまって欲しい」と思っているかもしれません。愛犬とのスキンシップやコミュニケーションは足りているか、思い返してみましょう。
犬のストレスが悪化すると、ホリホリが「常同行動化」してしまうことがあります。常同行動とは、意味もなく同じ行動を繰り返してしまうストレスのサインです。
寝る前や、匂いが気になるなどの様子ではないのに、長時間ホリホリを繰り返す場合は、常同行動化している可能性があります。
この場合は、愛犬のストレスの原因を考えてはやめに対処するようにしましょう。それでも改善しない場合は、プロのドッグトレーナーや獣医に相談してみてください。
4.なんだか楽しい!
犬のホリホリは、単なる暇つぶしや遊びなどの場合も多くあります。表情が楽しそうであったり、ホリホリがすぐに終わる時には、この可能性が高いでしょう。
しかし、犬がひとりで遊んでいるからといって、放置してしまうことはストレスに繋がります。犬は遊ぶことが大好きです。ひとり遊びも、飼い主との遊びも、両方できるようにしてあげてください。
まとめ
犬が『ホリホリ』する心理4つをご紹介しました。
犬のホリホリには、本能からストレスまで、さまざまな理由があります。違いを見分けるためには、犬がホリホリの前後にどんな行動を取っているか観察してみてください。眠る前や、食事の後などであれば、寝床作りや遊びであることが多いでしょう。
もし、「ストレスが原因かも」と思ったら、愛犬との暮らしを思い返し、改善できる部分があれば対処していきましょう。
犬は話すことができないため、小さなサインも見逃さずにいることが大切です。