わんこには地震が予知できる?
地震の予知については科学者たちが長い年月をかけて研究を重ねていますが、いまだに明確な予知ができるには至っておらず、確率でしかものが言えない世界と言われています。
動物たちの予知行動についてもさまざまな研究が行われていますが、地震が起こる前に動物が何らかの異常行動を起こした例は確かに数多く報告されています。ナマズが騒ぐというのはその代表例で、日本では江戸時代から浮世絵の題材にもされているほどです。
これらの異常行動の理由はわんこを始めとする動物たちが、人間には感知することのできない「何か」を感知しているからと考えられていますが、その「何か」については電磁波だったりP波だったりイオン濃度だったりエアロゾルだったりとさまざまな説が唱えられており、いまだに判然としていません。
ただ共通するのは、異常行動の多くが地震が起きる「直前」の行動であり、長期的な地震予知にはあまり参考にならないであろうということです。それでも何の前情報もないよりはよっぽど被害を防ぐことができるに違いないですよね。
1.そわそわして落ち着かなくなる
わんこが急にそわそわと部屋の中を所在なく歩き回り落ち着かなくなるのは、地震が起こる直前によく見られる行動の1つ。地震に限らず、雷が苦手なわんこでは夕立ちやゲリラ豪雨の前触れにも同様の行動をとることがあるようです。
どこからともなく迫りくる危険に恐怖を感じて、どうにかして安全な逃げ道を探そうとしているのかもしれません。
2.悲しそうな声で鳴く
わんこの地震予知行動としてたびたび注目を集める行動が、悲しそうな声で鳴くことです。ワンワンと強い声でやみくもに吠えるのではなく、キューン、クーンといった具合に頼りなげで悲しそうな声を出すのがポイント。
わんこが自分の弱さをアピールしたいとき、子犬のまねをしてこういった声を出すことはよく知られています。「自分は弱いから守って!」と訴えているのです。はかり知れない地震の脅威を感じて保護してほしいと鳴いているのかもしれません。
3.飼い主をどこかに連れて行こうとする
地震が起こる直前、突然わんこが飼い主の服や体を引っ張って必死にどこかに連れて行こうとしたという逸話は世界中で数多く報告されています。
また実際に愛犬のおかげで前もって家の外に出たり、津波の被害が及ばない場所まで逃げることができたりして、命拾いすることができたという例も枚挙にいとまありません。
大切な飼い主さんを地震の被害から守りたいという思いからわんこがこういった行動を起こしているとしたら、その健気さに胸が締め付けられますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?残念ながら現代の科学をもってしても、大地震による甚大な被害は防ぐことができていません。ですがもしわんこの予知行動の研究が更に進めば、地震で多くの人が命を落とすようなことはなくなる未来がくるかもしれません。
わんこの能力にはまだまだ未知の可能性が多く潜んでいます。これからもさまざまな研究が進み、わんこと人間の関係性がより深まることを祈ってやみません。