犬が家族以外の人の顔を舐める理由3つ!やめさせるためには?

犬が家族以外の人の顔を舐める理由3つ!やめさせるためには?

犬にとって、顔や口元を舐める行為は挨拶の一環です。しかし散歩の途中に出会った人や来客など、家族以外の人の顔も舐めるのは困ってしまいますよね。犬が家族以外の人を舐めるのは、一体どういう理由なのでしょうか。

お気に入り登録

そもそもなぜ犬は人の顔を舐める?!

親犬の顔を舐める子犬

犬やオオカミなどの動物は、離乳期などに親の口元を舐めて食べ物をねだる行動をします。

親がその時期に与える食べ物は、親の胃の中で半分消化されている物なので、離乳期には固形物を食べる練習になります。この行為は他者への甘えであったり、親愛の情をあらわす行動として成体になっても残っています。

すでに人に飼われている犬たちは、離乳期であっても母犬が食べ物を吐き戻して与える必要がないため、あまりそういう場面に出会いません。しかし、それでも他者の顔や体を舐める行動というのは、相手への甘えや親愛の気持ちを表す行動として身に着けています。

飼い犬にとって親や兄弟にあたるのは飼い主とその家族ですから、飼い主の顔を舐める行動には甘えの気持ちが込められていることが分かります。

犬が家族以外の人の顔を舐める理由とは

男性の顔を舐める犬

犬が甘える対象は、飼い主だけではありません。お客さんや散歩の途中に出会った人など、犬が挨拶したいと思う相手の場合は、ふとした拍子に顔を舐めに行ってしまうことがあります。

1.親愛の情をあらわしている

お客さんが犬好きな人であれば、出会ったときから友好的な表情をして犬に応対するでしょう。犬は犬好きな人を見抜きます。お客さんが好意的な様子であれば、自分も「好きだよ」と伝えるために率先して顔や手を舐めに行ってしまいます。

お散歩の最中も、わざわざしゃがんで目線を合わせてくれる人は犬自身も好意的にとらえます。そうするとやはり自分も「こんにちは!」「仲良くしよう♪」という挨拶をするように顔を舐めに行ってしまいます。飼い主に対するのと同様に、甘えたら撫でてもらえるということを学習しているといえます。

2.敵意はないことをあらわしている

犬が顔を舐めに行くのは甘えるときだけとは限りません。特に自分から率先して舐めに行く場合、目上の相手や自分より強そうな相手に対して「あなたに敵意はありません」ということをあらわすために行われていることも。

お腹を見せる「降参」ポーズも相手に敵意がないことを知らせる仕草ですが、口を舐める行動も同じような効果があります。

これをするときは怖がっている場合もありますが、怖がっているか下手に出て遊びに誘っているかどうかは、しっぽの位置などをみるとよくわかります。両足の間に挟み込んでいなければ、怖がっているというより「敵意はないから遊ぼうよ」という意味でしょう。

3.相手を落ち着かせようとしている

犬は自分が落ち着くことで、相手の気持ちをも落ち着かせようとする行動をとります。

二頭の犬をあわせたときにお互い緊張状態であった場合、片方の犬が緊張状態のストレスから身を守るために自分の毛づくろいを始めると、もう片方の犬も緊張を解くことがあります。敵意がない、争うつもりはない、自分はあなたに無関心です、というポーズですね。

毛づくろいなどの舐める行動は自分を落ち着かせることにもつながりますが、相手に対して行うことで「落ち着いて、大丈夫」というメッセージにもなります。そのため、犬は初対面で興奮している相手を見ると、その口元や顔などを舐めて「落ち着いて」とメッセージを送っているのです。

犬が他人の顔を舐めるのをやめさせる方法

落ち着くよう指示される犬

このように、犬にとって舐めるという行動は「好き」「仲よくしよう」「安心して」というポジティブなメッセージととらえることができます。

しかし飼い主ならまだしも、お客さんや通りすがりの人を舐めることは衛生的にも迷惑と捉えられることも多く、また相手に飛び掛かることで、転倒させてケガを負わせるリスクもあり、できればやめさせたい行動です。

では、愛犬にこの行動をやめさせるにはどうしたらよいのでしょうか。

まずは落ち着かせる

まず、「舐めている最中」はある意味興奮状態なので、「舐め始めてから叱ったりやめさせようとしても、余計に興奮させて逆効果になることが多い」ということを覚えておきましょう。

そのため、まずは舐める行為の前に犬を落ち着かせることが大切です。

お客さんなどが来たときや犬が好きな人に出会ったときは、犬が興奮してとびかかったり舐め始める前に「お座り」「伏せ」などで行動を抑え、気持ちを落ち着かせてあげましょう。

このとき、大きな声や甲高い声でやるのではなく、あくまでいつも通りか、あるいはもっと落ち着いた声で指示することが大切です。

相手に離れて待ってもらう

愛犬を落ち着かせる以外にも、実は大事なポイントがあります。犬に対峙する相手側にも、いきなり犬に急接近せずに、犬の興奮が落ち着くまで少し離れてじっと待ってもらうことです。

犬は相手のテンションに応じて興奮度合いが変わるので、相手が落ち着いていれば犬たちの興奮も高めさせずに済むことも多いのです。

犬を興奮させず、じっと待ってもらうことで、「落ち着いていれば相手に撫でてもらえる・挨拶してもらえる」ということを犬に覚えてもらいましょう。

まとめ

少女の顔を舐める犬

犬が人の顔を舐めるのは甘えているサインですが、感染症のリスクや興奮しすぎてお互いにケガをしてしまうリスクなどを考えなければいけません。

これをやめさせるには、愛犬の気持ちを落ち着かせることが大切ですし、そのためには常に飼い主が落ち着いて対処し、犬の興奮を助長しない接し方がポイントになります。

日ごろから可愛さのあまり飼い主の顔を安易に舐めさせないことも、他人の顔を舐めさせないことに繋がります。

犬が人の顔を舐めてしまうのは本能的なものなので、なかなか抑えることが難しい行動ですが、根気よく教えてあげてくださいね。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。