1.まわりから見えにくい状態で歩く
夜に犬の散歩を行く際に、まず注意すべき点が「暗さへの対応」です。外が暗いと自分からまわりが見にくいだけでなく、周囲の人や車からも自分たちが見にくくなってしまうので、交通事故やトラブルが起きる可能性が上がります。
特に、黒っぽい洋服を着たり、暗い色の首輪・リードなどを使っていると暗闇に紛れて、遠いところからでは存在に気がついてもらえません。車や自転車との衝突事故などが起こる可能性もありますし、近くに行くまで存在に気づかれず周囲の人を驚かせてしまうこともあります。
また、歩行者同士であっても転倒事故が起きたり、驚いた犬が思わず相手に噛みついてしまったりすることも十分考えられます。
そのような事故やトラブルを防ぐために、夜に散歩に出る際には暗くても目立つように何らかの工夫が必要です。飼い主さんは明るい色の洋服を着たり、反射板のついたリードを使ったり、犬に光る首輪をつけたりして、離れた場所からも犬と人がいることがわかるようにしてください。
2.地面の状態がわからない暗い道を歩く
夜、暗い中で散歩をすると地面の状態がはっきりとわからないことがあります。特に、街灯のない暗い道や公園の芝生の上などは、暗くてよく見えないので何か危険なものが落ちていても気がつけないことがあります。
食べものが落ちていることはめずらしくありませんし、ごみのように不衛生なものやガラスなど危険なものが落ちていることもあります。拾い食いをするくせのある犬は気になったものをすぐ口に入れてしまうことがあるので、十分気をつけなければなりません。
飼い主さんよりも地面に近い犬の方が落ちているものを早く見つけられるので、飼い主さんが気がつく前に食べてしまうこともあるでしょう。また、気づかずにガラスなどを踏んで怪我をしてしまう恐れもあります。
誤飲や誤食、怪我などのトラブルを防ぐためにも、夜散歩する際はできるだけ明るい道を選ぶようにして、暗い場所では懐中電灯などを使って足元を照らすようにしましょう。
また、明るいときの散歩でも同じですが、歩きスマホをしながら散歩をするのはNGです。危険にすぐ気づくことができるように、夜の散歩では明るいとき以上に注意を払わなければなりません。
3.人目がないからとルールを破る
夜は公園などに人が少なく、のびのびと散歩ができると思います。それも夜の散歩のメリットではありますが、人目がないことを逆手にとって決められたルールを守らない飼い主さんも残念ながらいます。
具体的には、愛犬の排泄物を片付けなかったり、公園内をノーリードで遊ばせたりといったことが挙げられます。ルールを守らない飼主がいることで犬の公園利用が禁止されることもあるので絶対にやめてください。
また、ノーリードにしていると脱走の危険や他の人や犬とのトラブルも招きかねないので、愛犬を守るためにも避けてください。
まとめ
夜犬と散歩に行くことは決して悪いことではありませんが、暗いからこそ注意しなければならないことがあることを意識しましょう。愛犬を守るため、そして周囲の人に迷惑をかけないためにも視認性の高い服やグッズを活用し、明るい道を選んで歩くようにしてください。
さらに、人目があってもなくても、愛犬に恥ずかしくないように地域のルールを守って散歩に出かけてくださいね。