犬が『怖い』と感じているもの
1.動物病院
動物病院に行くと震えて怖がる、という犬は多いのではないでしょうか?
人懐っこい犬だと獣医さんや看護師さんに会えて大喜び!という場合もあるようですが、多くの犬は震えて逃げようとするでしょう。
犬は、動物病院で注射をされたり耳掃除をされたり、嫌なことをされたとしっかり覚えています。入院などで預けられたことがある犬は「また置いていかれるかも!」と、より一層怖がるかもしれません。
初めて動物病院に行く犬でも、病院独特の匂いや他の犬の雰囲気を察して「なんだか怖い!」と感じてしまうようです。
2.雷や花火
夏の時期に犬を悩ませるのが、雷と花火です。
犬は大きな音や、重低音を苦手としています。特に、突然鳴り響き、大きな音が鳴る雷や花火は怖くてたまらないのでしょう。雷や花火の音に驚き、脱走してしまう犬も多くいます。
雷や花火の時期は、犬が逃げないように注意をしてください。花火大会の会場には、犬を連れて行かないほうが安心です。
3.掃除機
ほとんどの家庭で使われている掃除機。便利な家電ですが、こちらも怖がってしまう犬が多くいます。
前述したとおり、犬は大きな音が大の苦手です。しかも掃除機は、犬の目線の近くで動くため怖がりやすい存在だといえます。飼い主が掃除機をかけると、怖がって逃げてしまったり、攻撃してくる犬もいるでしょう。
とはいえ、頻繁に掃除機を使っていれば、犬も少しずつ慣れてくるはずです。それでもあまりに怖がる場合は、犬を別の部屋へ避難させたり、音が小さい掃除機に買い替えるなど対策してください。
4.お風呂
犬はお風呂を怖がる場合が多いようです。水が怖い、シャワーも怖い、敏感な足先も触られて怖くて仕方ない!といった感じでしょうか。
なかには、お風呂が大好き!という犬もいます。しかし、ほとんどの犬は水が苦手です。なんとか逃れようと暴れて抵抗することも少なくありません。
お風呂に入れられる気配を感じると、隠れて出てこないこともあるようです。
怖いものを克服するコツ
お風呂や動物病院は、犬の健康を守るために必要なので、できるだけ克服させるのが良いでしょう。克服させるためには、少しずつ、根気強く慣らすことが大切です。
お風呂は、子犬の頃に受けるワクチン接種が終わって数か月後から、水に慣らしていってください。最初は足先だけ、お尻だけという風に、徐々に慣らしていくのがコツです。
シャワーは水圧を弱め、犬の体に密着させると、音が小さくなり怖さが軽減されます。顔回りはスポンジを使うと、犬も受け入れやすいでしょう。
動物病院では、おやつを与えたり、終わった後にたくさん褒めてあげるようにしてみてください。散歩の時に動物病院を通るようにし、病院の前でおやつを与えるのも効果的です。
このように、初めは短時間で犬が嫌がらない程度から始めると、怖いものを克服しやすくなります。
まとめ
犬が『怖い』と感じている4つのものを、克服するコツと共にご紹介しました。
雷や花火など、大きな音が鳴るものは、克服することは難しいでしょう。
克服が難しいものは「避ける」という対処法があることも覚えておいてください。そして怖がる犬に対して、飼い主は落ち着いて接することを意識しましょう。飼い主も大げさに犬を庇ったり、一緒に怖がって騒ぐと、犬は余計に不安になってしまいます。
愛犬がどんなものを『怖い』と感じているのかをよく観察して、原因に合った対処法をしてあげてくださいね。