1.社会化訓練をさせる
犬を落ち着いた性格に育てるためには、社会化訓練をしっかり行いましょう。
犬は、生後4週~13週が好奇心旺盛で、社会化をするのにぴったりな時期です。この時期に色んな場所へ連れていき、多くの人や犬と交流させると、犬は友好的な性格になります。
社会化の訓練をしないまま、警戒心や恐怖心を持つようになる生後13週~12ヵ月に入ると、神経質で警戒心が強い犬になってしまうことが多いでしょう。
子犬の間に、人も犬も怖い存在ではないことを教えておくことが大切です。
2.ストレスの少ない環境で飼う
犬は、ストレスの少ない環境で飼うと、落ち着いた性格に育つ傾向にあります。
逆に、いつも騒がしく落ち着いていられない環境で飼われている犬は、神経質で怖がり、もしくは興奮しやすく落ち着きのない犬になってしまうでしょう。
犬にとってストレスが少ないように、環境を整えて飼うようにしてください。
3.愛情を注ぐ
愛犬を落ち着いた性格に育てるためには、愛情をいっぱい注いであげてください。飼い主から愛情を注がれている犬は、精神的に安定しており、落ち着いて過ごすことができます。
注意していただきたいのは、「愛情を注ぐ」と「甘やかす」は違うということです。
可愛いからといって、しつけをせず、犬の要求に応えてばかりではいけません。甘やかしてばかりいると、落ち着くどころか、コントロールの効かない我が儘な犬になってしまいます。
愛情を注ぐためには、犬の習性を理解し、必要なしつけをしっかり行いましょう。そのうえで、たくさんスキンシップを取り、話しかけて可愛がってあげてくださいね。
4.信頼関係を築く
愛犬を落ち着いた性格に育てたい時には、まず飼い主が落ち着き、犬から信頼されるようにしましょう。
いつも焦ったり騒いだりして落ち着かない飼い主を、犬は信頼することができません。飼い主を信頼できないと判断した犬は、自分勝手に振る舞うようになるでしょう。もしくは、騒いでいる飼い主につられて興奮しやすい犬になってしまう可能性もあります。
犬に接する時には、穏やかでいるように心がけてください。指示を出したり、犬をコントロールしたい時には、毅然とした態度を示すことも大切です。このような対応をしていれば、次第に犬と飼い主の間には信頼関係が生まれてきます。
飼い主と信頼関係を築けている犬は、普段と違う状況におかれても、騒がず落ち着いていられるはずです。
まとめ
『落ち着いた犬』に育てる方法を、4つご紹介しました。
犬の性格には、それぞれ個性があります。神経質な犬や、興奮しやすい犬がダメだという訳ではありません。
しかし、落ち着いた性格の犬は、そうでない犬に比べて、ストレスが少ないというメリットがあります。ストレスが少ないぶん、健康で長生きすることも多いでしょう。コントロールがしやすいため、事故に遭うリスクも軽減されます。
一緒に暮らしやすい、落ち着いた性格の犬にするためには、子犬のうちから意識して育てることが大切です。
成犬の場合は、遺伝や犬種による先天的な性格を変えることは難しいですが、育ち方による後天的な性格は変えることができます。ただし、子犬の頃よりも時間はかかるので、ご紹介したコツを焦らずにゆっくり実践してみてください。
犬の性格は、ある程度は個性と捉えつつ、犬も飼い主も落ち着いて生活できるように育てていきましょう。