犬がご飯の器をひっくり返すときの心理
1.「ご飯が入っていないよ!」と飼い主に知らせたい
犬がご飯の器をひっくり返すのは、「ご飯が入っていないよ!」と飼い主に知らせるためです。
ご飯を食べる時以外にも器を出しっ放しにしている場合、犬が自分からご飯を催促して、器をひっくり返すことがあります。
器をひっくり返すと音が鳴りますよね。ガラス製やステンレス製であれば、リビングに響き渡るほどの大きな音だと思います。何事だろうかと、飼い主は愛犬に声をかけるはずです。
器をひっくり返した時の音によって飼い主が自分に注目してくれる、ということを分かって行動している証拠です。
何度も同じことを繰り返していると、愛犬がご飯を催促しているんだ、ということが飼い主にも分かります。そこで一度でもご飯やおやつを食べさせてしまうと、器をひっくり返すのが癖になってしまうことがあります。
犬がご飯の器をひっくり返すのは、「ご飯が入っていないよ!」と飼い主に知らせるためですが、カロリーオーバーは肥満や病気の原因にもなります。おやつで対処するのではなく、いけないよと教えてあげるとよい対処法だと思います。
2.「私が食べたいのはこのご飯じゃない!」と言いたい
犬がご飯の器をひっくり返すのは、「私が食べたいのはこのご飯じゃない!」と飼い主に抗議するためです。
ご飯を切り替えた時、いつもと違うご飯であることに戸惑っているのかもしれません。
鶏ササミ・ブロッコリー・サツマイモ・キャベツ・トウモロコシなど、犬に人気のトッピング食材がありますよね。なぜ今日はトッピングが無いのか、トッピングしてくれないと食べたくない、と言っているのかもしれません。
対処法ですが、ご飯の切り替えは、少量ずつ行うのが基本です。いきなり違うご飯に変えると消化不良を起こし、体調を悪くしてしまうことがありますのでご注意ください。少量ずつ行えば、犬も戸惑うことなく食べてくれるはずです。
犬がご飯の器をひっくり返す理由が「私が食べたいのはこのご飯じゃない!」というわがままである時の対処法は、ご飯を片付けてしまうことです。
そして、30分~1時間くらい経ってからまた用意します。お腹は空いているはずですので、食べてくれると思います。わがままは、トッピングや他のご飯で解決しないようにしましょう。
3.遊んでいる
犬がご飯の器をひっくり返すのは、遊んでいるからです。
鼻先を使ってポンっと器をひっくり返したり、手先を使って器を振り払うようにひっくり返したり、一度やってみたら面白くなってしまったのかもしれません。その時たまたま飼い主が笑ったり喜んだり、愛犬の行動を面白がったのではないでしょうか。飼い主も楽しそうだから悪い行動ではないんだと思ってしまったのかもしれません。
SNSでは、ご飯の器をひっくり返す犬の動画を見たことがあります。飼い主がスマホやカメラを向けていたら、サービス精神でやってしまう犬もいるのではないでしょうか。
対処法ですが、ご飯の入っていない空の器で遊ぶ分には叱る必要はないのではないでしょうか。ひっくり返してもひび割れたり欠けたりなど破損しない器に変えてあげてください。
ただ、おもちゃではありませんので、遊ばれて困るのであれば、いけないということを教えてあげてください。ご飯を食べ終わった器は片づける癖をつけるのもよいと思います。
まとめ
犬がご飯の器をひっくり返すときの心理を3つ解説しました。
- 「ご飯が入っていないよ!」と飼い主に知らせたい
- 「私が食べたいのはこのご飯じゃない!」と言いたい
- 遊んでいる
ご飯の器をひっくり返すことがいけないことであるということを教えるには、根気強さも必要ですし、犬が覚えるまでにも時間がかかります。
心理を知って対処すれば解決できる場合もありますが、どうしてもやめてくれない時は、ひっくり返すことができないほど重量のある器に変えるというのも対処法としてアリなのではないでしょうか。
陶器製の器は、意外と重さがあってひっくり返しにくいのでおすすめです。