犬は感情豊かな動物…悲しい気持ちはストレスに
犬は純粋で素直な子が多く、感情豊かな動物です。また、もともと群れで行動していた動物であるため、『集団』や『仲間』を大切にし、自分の仲間に寄り添うような仕草や行動も見せます。
そんな犬たちは飼い主や家族の感情に敏感です。最新の研究によると飼い主の声のトーンや表情などから、飼い主の感情を読み取る能力にも長けていると判明しています。
飼い主の行動に一喜一憂する犬も多く、ポジティブな感情は幸せホルモンを生み出しますが、ネガティブな感情はストレス要因にもなるため、飼い主は接し方に注意が必要です。
犬が悲しい気持ちになる『してはいけない態度』5選
では、犬たちは飼い主のどのような態度に悲しさを感じてしまうのでしょうか。ここでは、犬が悲しい気持ちになる『してはいけない態度』を紹介します。
1.イライラした不機嫌な態度
仕事や人間関係などでイライラしていると、つい家の中でその不機嫌さを露骨に見せてしまう人は多いでしょう。自分一人の空間であれば問題ありませんが、愛犬が側にいるときにこのような態度を取るのはなるべく控えましょう。
犬は飼い主のイライラした表情や態度に敏感に反応します。「どうしたんだろう」と不安になったり、「怖いな」と恐怖心を抱いたりと悲しい気持ちになってしまうのです。
2.冷たく「後で」と追い払うような態度
愛犬が「かまって」とアピールしてきても、つい他のことに夢中になっていて「後でね」と冷たく追い払うような態度を見せてしまうことはありませんか。
飼い主が忙しい時は「後でね」と対応しても問題ありません。しかし、冷たく追い払うような態度は、犬から見ても「なんだか冷たい。寂しいな」と感じてしまいます。「後でね」と声をかけるときは、きちんと愛犬の目を見て優しく声をかけてあげましょう。
3.興味がないように無視する
まるでそこに愛犬が存在していないかのように、愛犬に視線を一切向けずに無視する行為は、なるべく控えてください。大好きな飼い主から興味を持たれないことは、犬にとってとても辛く苦しい時間です。
ただし、悪いことをしてしまった時に「かまってしまうと犬の行動を肯定することになる」という理由から、短時間だけ対応しない、無視するといった方法は、状況に応じて必要になることもあります。
4.落ち込んだ様子をあからさまに見せる
その日あった嫌なことを思い出すと、つい落ち込んだ様子を表に出してしまいますよね。完全プライベートな空間である自宅ならば、なおさらです。
落ち込んだ様子を見せてはいけないということではありませんが、犬は飼い主の悲しそうな表情や雰囲気に敏感です。飼い主につられるように犬も悲しい気持ちになってしまうので、極力愛犬の前であからさまに落ち込んだ態度を見せるのは控えましょう。
5.家族同士の喧嘩もNG
イライラした不機嫌な態度は犬に悪影響を与えるとお話ししました。犬にとって家族は『仲間』です。仲間内で喧嘩や争いごとが勃発することは、犬にとって大事件でもあります。
家族同士が喧嘩していたり、お互いにイライラした態度を見せ合っていると、犬は「どうしよう」「すごい不安だ」と強いストレスを感じてしまいます。なるべく家族同士の喧嘩を愛犬の前で見せるのはやめましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬は飼い主の態度や表情、行動に敏感に反応します。今回紹介したような態度は、犬も同じように悲しくなったり不安になったりしやすいので、なるべく愛犬の前では控えるよう心がけましょう。