1.飼い主さんを見つめる
犬が飼い主さんに対して何かして欲しいと思っているとき、まず見せる行動が「相手を見つめる」というものです。犬はアイコンタクトでコミュニケーションを取る動物なので、伝えたいことがあるときにも相手を見つめてアピールするのです。
伝えたいことがあるとき、目が合ってからでないとそれをうまく伝えられないということもあるので、コミュニケーションを取る前段階としてもまずはアイコンタクトを取ろうとします。
飼い主さんが家事をしていたり、テレビやスマホなどを見ていたりするとき、ふと気が付くと愛犬から熱い視線を送られていることはありませんか?そんなときは、愛犬が何かをして欲しいと思っていて、それを伝えようとしているのかもしれません。
飼い主さんを静かに見つめているだけは気が付いてもらえない場合、前足や鼻先でツンツンとつついてきたり、吠えたり、とより強いアピールをするようになることもあります。
2.飼い主さんの前に物を持ってくる
ただかまって欲しいというわけではなく、散歩やおもちゃ遊び、ご飯など具体的にして欲しいことがあるとき、それに直結する物を飼い主さんのところに持ってくることもあります。
散歩に行きたいと思っているときはリードやお散歩バッグを持ってきたり、遊んで欲しいときにおもちゃを目の前に持ってきて落としたり、お腹が空いたときにフードボウルをくわえてきたりします。
これらの行動をするときの犬の心理はとてもわかりやすく、「散歩に行こう!」「おもちゃを投げて!」「ご飯ちょうだい」といった要求をしていると考えられます。
そうした愛犬からのアピールに毎回応じてしまうと、だんだん犬は「自分が望めば何でも思い通りになる」と勘違いしてわがままになってしまうこともあるので注意しましょう。必ずしも要求に応じる必要はなく、飼い主さんの都合を優先して接するようにしてくださいね。
3.吠えたり騒いだりする
飼い主さんにして欲しいことがあるとき、静かに見つめていたり可愛く鼻先でつついてみたりしてもなかなか気が付いてもらえない場合、少しずつ要求の仕方が強くなっていく傾向があります。
その結果、大きな声でワンワン吠えたり、走り回って暴れたりして注目を集めます。また、トイレをわざと失敗したり、飼い主さんが困るようないたずらをしたりして、飼い主さんにかまってもらおうとする犬もいます。
そうした行動を取る犬に対して、「どうしたの?」と声をかけたり抱き上げたりすると、「自分に注目して欲しい」「かまって欲しい」と思ってしていたアピールが成功することになります。
そのため、何か伝えたいことがあるたびに、吠えたりいたずらをしたりするようになってしまうので、対応には十分注意しましょう。
4.飼い主さんの目の前でお腹を出す
犬が飼い主さんに「なでて欲しい」「かまって欲しい」と思っている場合は、飼い主さんの目の前に来てごろんと寝転がってお腹を見せることがあります。飼い主さんが移動する先々に行って、何度もお腹を出す行動をくり返す犬もいます。
これもおもちゃを持ってきて「遊ぼう!」と訴えている行動と同様に、とてもわかりやすい行動だと思います。あまりにも頻繁にこうした行動を取る場合は、日頃のスキンシップが不足している場合もあるので一度普段の接し方を見直してみましょう。
まとめ
犬はして欲しいことがあるとき、人間と同じ言語で伝えることができます。その分、アイコンタクトやボディランゲージ、行動で意思や気持ちを示します。
愛犬と上手にコミュニケーションを取って信頼関係を築くために、そうした犬たちの態度や仕草をしっかりと見てあげましょう。そして、犬がわがままになってしまわないように気をつけながら、気持ちに応えてあげてくださいね。