犬との同居に向かないペット7選
犬を飼う中で「ほかのペットも飼いたいな」と考えた時、気になるのがペット同士の相性です。
SNSでも犬と猫あるいは犬と鳥など、異種多頭飼いをする人をたくさん見かけるようになりました。数種類の動物を飼うことで、犬とは違った習性を楽しむことができるでしょう。
しかし、どうしても犬との同居に向かないペットが存在しています。相性がよさそうなペットであってもうまくいかないパターンもあるので、必ずしも「この組み合わせなら大丈夫」とはいえません。
とくに犬よりも小さいペットとの相性はよく考えるべきでしょう。ちょっと悩ましい問題ですが、ここでご紹介する犬との同居に向かないペット7選をぜひチェックしてください。
1.猫
犬と猫は異種多頭飼いの代表的なペアですが、これについては性格や飼育するタイミング、または環境によって状況が変わります。まず、犬と猫の習性の違いを知りましょう。
犬は群れで暮らしますが、猫の場合は単独行動です。そのため、先住猫がいる家庭に後から犬が来るパターンでは、猫が犬に対して敵対心を見せる場合があります。
反対に、先住犬がいる家庭に猫がくる場合はスムーズに馴染むことが多いです。ただし、新入りは子猫や子犬である方がうまくいきやすいですね。
また、犬と猫の体格差が大きい場合も注意が必要です。先住犬が住む家に子猫を迎える場合は、獲物と勘違いする可能性も踏まえて対策を取らなければなりません。
2.ハムスター
小さなハムスターも人気のペットですが、犬とハムスターの相性は決していいとは言えません。その理由はやはりハムスターが小動物であり、野生で暮らす犬にとっては獲物になる動物です。
しかし必ずしも相性が悪い訳ではなく、犬とハムスターが仲良く暮らすパターンもあります。どちらかといえば、小さなハムスターの方が犬を目の前にするとストレスになるでしょう。
ハムスターだけではなくモルモットもそうですが、犬と仲良くさせたいと考えずに、別々に飼育する方向で検討した方が万が一の危険を回避できるはずです。
3.うさぎ
テレワークの普及とともに、比較的飼育しやすいうさぎを迎え入れる人が増加しました。それにともなって、犬とうさぎを一緒に飼育する人の姿も見られるようになっています。
肝心の相性についてですが、うさぎも犬にとって捕食動物であるため注意が必要です。犬とうさぎの相性は限りなくいいとは言えませんが、それぞれの飼育環境を整えることで一緒に飼うことができます。
ただし、犬がうさぎを食べてしまった例もあるため、「犬とうさぎなら大丈夫」と安易に考えない方がよさそうです。
4.鳥
犬とインコ、犬とヨウムなど、全く異なったペットを一緒に飼う人もいます。犬と鳥が仲良く暮らす姿はとても微笑ましいですが、犬と鳥の相性については個体差があると言えるでしょう。
柴犬やプードル、ラブラドールレトリバーなどは超獣犬としてのルーツがあります。そのため、鳥を追いかけ回してしまう可能性も考えておかなければなりません。
全く生体が異なるペットなので、犬にはそのつもりがなくても鳥を傷つけてしまうこともあります。それぞれの習性をしっかり把握した上で飼育しないと危険です。
5.フェレット
フェレットと犬は、同居はできますが相性がいいとはいえません。
犬との体格差があるほどフェレットがケガを負いやすく、犬が獲物と認識してしまう可能性があります。仲良く暮らしているパターンも実際にありますが、飼育環境はしっかり分けないと危険です。
6.爬虫類
珍しい組み合わせとして、犬と爬虫類を一緒に飼育する人もいます。爬虫類の代表的なペットといえば、亀やヘビやトカゲが思いつきますが、相性の前にそもそも一緒に遊ぶのかも疑問なペアです。
最も考えられるのが、犬が獲物だと勘違いしてしまうパターンですね。同じ動物だと認識しにくいペアなので、飼育環境はしっかり分けるべきでしょう。
7.両生類
両生類とはトカゲやカエルやヤモリなどを指しますが、犬との相性はいいとは言えません。やはり犬がエサだと勘違いするパターンが圧倒的に多いです。もし飼育する場合は、住環境の住み分けが必須ですね。
犬と相性が悪いペットを飼う際の対策
前項では犬や猫も相性がイマイチになるパターンもある、とお伝えしました。個体のタイプにもよるため必ずしも相性が悪いとは言い切れませんが、それでも犬とほかの動物を一緒に飼いたい場合はしっかり対策をとっていきましょう。
犬と相性が悪いペットを飼う際の対策を以下にまとめました。
- 習性をよく理解する
- 先住ペットを優先する
- 飼育場所をしっかり分ける
- 決して目を離さない
犬にも習性があるように、ほかのペットにも生まれ持つ習性があります。例えば犬と猫は縄張りを持つ習性があるため、住まいはしっかり分けなければなりません。ペットにもよりますが、先住する方を優先しないと新人をイジメてしまいます。
とくに成犬の先住犬がいる状態でほかの新人ペットを可愛がると、強い嫉妬心から問題行動を起こしかねません。その点においては、子犬と子猫といった社会性が身に付く時期に一緒に飼育するとうまくいくケースが多いです。
ペットを迎え入れる際には住み分けを行ってしばらく様子を観察します。ペット同士が自ら歩み寄るまで強制はせず、相性をチェックしましょう。ペット同士が同じ空間にいる時は、決して目を離さないでくださいね。
まとめ
犬を飼いながらほかのペットを迎え入れることは決して無謀なことではなく、想像を越えた仲良しコンビが生まれることもあります。
ペットの相性については飼ってみないとわからない部分が多いですが、今飼っている犬がフレンドリーであるか、もしくはそうでないかをまずは観察してみましょう。その上で新しいペットを検討してみてください。