犬は病気やストレスで『餓死寸前』状態に陥るケースも
現在、日本国内の野良犬は一昔前に比べるとかなり減りました。しかし、だからと言って飢え死にする犬が全くいないわけではありません。
犬は病気やストレスによって元気や食欲を消失し、ドッグフードを食べられなくなることもあります。すると、徐々に栄養が足りなくなり、餓死寸前状態まで陥ってしまうケースも見受けられるのです。
一般的に、犬は1日〜3日ほどご飯を食べなくても水分補給していれば生き延びることができると言われていますが、4日以降もご飯を口にしない場合は、動物病院で検査を行い、どこかに問題が出ていないか確認しましょう。強制給仕の方法や、食欲がない場合の食事について相談しましょう。
犬が『餓死寸前』になっている時の超危険な症状3選
もしも犬が餓死寸前に陥っている場合、どのようなサインが見られるのでしょうか。ここでは犬が餓死寸前になっている時の超危険な症状を3つご紹介します。このようなサインがもしも見られたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
1.自力で立ち上がれず寝たきり状態になる
ご飯を食べず栄養不足に陥っている場合、徐々に気力や体力は奪われ、立ち上がるために必要な脂肪や筋肉も分解されてしまいます。
すると、今まで問題なく自分で立ち上がることができていた犬であっても、自力で立ち上がることが難しくなり、1日中寝たきり状態になることも少なくありません。
もちろん立ち上がることができないので、自分で歩くことも難しく飼い主の介助が必要になるでしょう。このような状態に陥っている場合は、すぐに動物病院へ連れて行き、必要な処置や検査を行いましょう。
2.筋肉や脂肪がなくなり骨が浮き出て見える
食べ物を摂取していなければ、犬も人間も関係なく筋肉や脂肪が分解され、徐々に筋肉や脂肪で覆われていた骨が浮き出て見えるようになり、骨と皮だけの状態になってしまうのです。
このような状態になると、餓死寸前のサインを知らない人でも「この犬はまずいのではないか」と気付くはずです。
3.胃液を吐き出す
何も食べていないのに何かを吐き出すような症状を見せるのは、胃に長い間、食べ物などが行き届いていないため、胃酸が吸収した栄養や食物ではなく、胃壁にダメージを与えていることが原因です。
つまり、それほどまでに食べ物を口にしていないことを表しているため、その状態が続くと餓死の恐れが出てきます。
また、胃液を吐き出すような症状を見せる場合は、他にも病気が関係している可能性も疑われます。早めに動物病院へ連れて行き、診察してもらいましょう。
ドッグフードを食べない場合は病院で栄養摂取させよう
餓死寸前サインが確認できるほど衰弱しているのに、なかなかドッグフードを食べようとしてくれないという犬もいます。特にシニア犬や病気を患っている犬の場合は、食欲がわかない犬も多いでしょう。
その場合は、かかりつけの動物病院に相談し、シリンジで栄養補給させたり、点滴で栄養を体に行き渡らせたりする必要があります。必要に応じて検査を行い、何が原因で食欲不振を招いているのか調べる必要も出てくるでしょう。
愛犬に健康な状態へと戻ってもらうためにも、餓死する前に飼い主が適切な対応をとってあげることが大切です。
まとめ
いかがでしたか。餓死寸前に陥ってしまう犬は野良犬だけではありません。病気やストレスなどの理由から、食欲不振を招き、最悪の場合、餓死寸前の状態に陥ってしまう飼い犬もいます。
もしも餓死寸前の症状が見られる場合は、ドッグフードを適切な量食べられているか、もしも摂取できないようであれば、病院で栄養補給してもらうなど対応しましょう。