犬にとって『飼い主』はどんな存在?
皆さんは愛犬にとってどのような存在だと思われていると感じますか。一緒に暮らしていると「こんな風に思われているのかな?」と感じる瞬間があると思います。実際、犬にとって『飼い主』という立場はどのような存在なのでしょうか。
1.母親のような甘えられる存在
犬にとって『飼い主』は、一緒にいると安心感があり、甘えられる母親のような存在として認識されていることが多くあります。
実際、犬が飼い主の顔や口周りを舐める行為は、子犬が母犬に対して甘えたり愛情表現をしたり、時にはご飯をねだる時に見せる仕草です。このように、母親のような飼い主に安心感と愛情を感じ、時には甘えるような仕草や行動、態度を見せているのでしょう。
2.集団の仲間のように助け合う存在
元々犬は集団行動して生き延びていたと考えられています。同じグループにいる仲間のことを大切に思い、互いに協力し合いながら狩りをしたり敵から身を守ったりしていたと言われています。
現在では、こうした集団の仲間の立ち位置に飼い主や家族が当てはまります。したがって、犬にとって『飼い主』は同じ集団にいる仲間のような存在でもあるのでしょう。
例えば、飼い主にお尻をくっつけ背を向けるように別の方向を見ていることがあります。この行動は、仲間と体を寄せ合い別の方向をそれぞれ見張ることで、敵から身を守ろうとしていた頃の名残だと考えられています。
3.頼りになるリーダー的存在
正しい信頼関係を築けている場合は、犬は飼い主に「頼りになる」「一緒にいれば安心!」という感情を抱いていることが多いです。これは野生時代に集団の中でも仲間たちを束ねていた、リーダー的存在の犬に重ねていると考えられます。
警戒吠えは、群れのリーダー的存在の犬に「敵が来ましたよ!」「気をつけてください」と報告する意図もあると言われています。
他にもすぐに飼い主の指示に従えるよう、常に飼い主の行動を観察していたり、後をついて回ったりする行動も「頼りになる存在」として認識されていることが影響していると考えられるでしょう。
正しい信頼関係を築くためにコミュニケーションを
愛犬にとって飼い主とは、一緒にいて頼りになる存在であり、安心感があり、そして時には甘えられる大切な存在です。このように正しい信頼関係を築くためには、毎日コミュニケーションを取ることは欠かせません。
愛情を伝えるためにスキンシップを取ることはもちろん、おもちゃを使って一緒に遊んだり、散歩中にアイコンタクトを取りながら一緒に楽しむことも信頼関係を築く上で大切です。
また、しつけやトレーニングを通じて信頼関係を築くことも忘れてはいけません。「一緒にいて楽しい」「できたら褒めてくれる」といったポジティブな感情が信頼関係につながることも多いからです。
犬の習性や本能的欲求を理解することも大切
愛犬にとって信頼できるパートナーになるためには、犬の習性や犬が持つ本能的欲求について理解することも大切です。
代表的な例を挙げるならば、ボディランゲージはその1つです。犬は言葉の代わりに行動や仕草で気持ちを表現しています。このボディランゲージを読み解くことで、愛犬の心理を理解し、適切な対応をとることができます。
他にも犬の習性に合った生活環境を整えてあげたり、犬の欲求を満たしてあげられるような散歩方法や遊びを取り入れてあげることで、愛犬との信頼関係や絆が深まります。
まとめ
いかがでしたか。犬にとって『飼い主』とは、母親のような存在であり、仲間のような存在であり、そして群れの頼りになるリーダー的存在でもあります。一緒にいることで愛犬にとって安心できる存在になるために、愛犬と正しいコミュニケーションを積極的に図りましょう。