犬の認知症予防には「刺激のある生活」を意識しよう
近年、動物医療の進歩とともに、犬の寿命は長くなっています。可愛い愛犬が長生きをするのは嬉しいことですが、高齢化とともに認知症を患う犬も少なくありません。
愛犬を認知症にさせないためには、刺激のある生活をさせ、脳を活性化させることが大切です。毎日同じパターンを繰り返す生活では、脳に刺激が与えられません。
では、犬に刺激のある生活をさせるためには、どうすれば良いのでしょうか。認知症を予防するための方法を、5つご紹介しましょう。
老犬の『認知症』を予防する5つの方法
1.散歩のコースを変える
犬を散歩させる時、いつもと違うコースを歩かせると、認知症の予防になります。
散歩は、ストレスの発散や運動など、犬にとってとても大切なものです。しかし、毎日同じコースばかり歩いていると、犬はだんだん退屈になってしまいます。いつも同じ景色、同じ匂いでは、刺激が少ないのです。
散歩のコースを複数考えておいたり、知らない道を歩いてみたりすると良い刺激になるでしょう。そして、時々「今日はどっちの道に行く?」と愛犬自身にコースを選ばせてみるのも、犬の脳の活性化にはとても有効的です。ぜひ試してみてください。
2.新しい芸を教える
認知症の予防には、犬に新しい芸を教えることも効果があります。
子犬の頃は新しい芸を練習し、刺激を受けていた犬も、成犬になるとその機会は減ることが多いでしょう。しかし、犬は大人になっても芸を覚えることができますし、訓練をすることは脳にとって良い刺激になります。
「お手」や「マテ」以外にも、犬が覚える芸はたくさんありますので、遊び感覚で挑戦してみてください。
3.マッサージする
犬をマッサージすることは、認知症の予防効果があります。
マッサージをすることで、犬の血行が良くなったり、新陳代謝がアップするでしょう。飼い主がマッサージすることで、コミュニケーションを取ることにも繋がります。マッサージは、犬の体に異常がないかのチェックもできるため、習慣にするのがオススメです。
マッサージする時には、力を入れすぎないように気を付けてください。また、初めて挑戦する時は、犬が触られることに慣れるよう少しずつ試してみてくださいね。
4.抗酸化食品やサプリメントを与える
犬を認知症にさせない為には、食事にも気を使いましょう。認知症を予防するのに効果があるのは、次の栄養素です。
- DHA、EPA
- βカロテン
- ビタミンE、C
- フラボノイド
DHAやEPAは、イワシやサバなどの青魚に多く含まれている脂肪酸です。脳を活性化させ、中性脂肪やコレステロール値をコントロールする効果があります。
βカロテン、ビタミンE、ビタミンC、フラボノイドは、抗酸化栄養素といわれ老化に効果があります。抗酸化栄養素は、緑黄色野菜から摂取することが可能です。
一般的なドッグフードには、脂肪酸や抗酸化栄養素は含まれていないこともあります。そういった場合には、サプリメントを使って、足りない栄養素を補うと良いでしょう。
5.知らない人や他の犬に会わせる
犬には、できるだけ飼い主以外の人や、他の犬に会わせてあげましょう。飼い主と触れ合うことも大切ですが、それだけでは脳への刺激が不足してしまいます。
一緒にお出かけしてみたり、近所の他の犬と交流させると、犬にとって良い刺激となります。
ただし、知らない人や他の犬が苦手な犬の場合は、ストレスになってしまうので無理はしないようにしてくださいね。
まとめ
老犬の『認知症』を予防する方法5つをご紹介しました。
認知症は、犬が元気なうちから対策を行うことが重要です。
愛犬が高齢になっても生き生きと暮らせるよう、刺激のある生活を意識して、ケアを行ってみてくださいね。